ユニリーバ・ジャパン、花王との協働プラスチック回収プロジェクトの進捗を発表 開始80日で1,426個の空き容器を回収

ユニリーバ 花王 協働プロジェクト

ユニリーバ・ジャパンと花王は、プラスチックがごみにならない循環型社会に向けて、ヴェオリア・ジャパンの協力の下、東京都東大和市において「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を実施し、2021年6月から8月までの進捗を発表した。

みんなでボトルリサイクルプロジェクト

これまで、東京都東大和市内の10か所に回収ボックスを設置し、日用品の使用済容器の分別回収を実施し、2021年6月1日~8月18日までに合計1,426個・約42kg分の使用済容器を回収したという。

同市の全世帯の3.6%に相当する市民が参加し、回収された容器の約46%がボトル、約54%がつめかえ用フィルム容器で、家庭できれいに洗浄・乾燥され、日用品容器以外のものの混入も限定的だったという。

同市のウェブサイトやSNS、ごみ分別アプリ、ポスターなどを通して積極的に告知し、市民の理解や協力のもと順調に回収が進んでいるとしている。

さらに、水平リサイクルの実装化を推進する事業であることが認められ、東京都の「令和3年度革新的技術・ビジネスモデル推進プロジェクト」にも選定されたとのことだ。

今後は、既存の拠点での回収・啓発活動に加え、さらに多くの人々が、より便利に意義を感じながら参加できるような仕組みづくりを進めていくとし、具体的には市民へのヒアリング、回収拠点の追加、アプリを使った拠点別の回収量の可視化などを検討しているという。

また、回収拠点が増えても商業的に持続可能であるよう、回収方法の効率化やパートナーとの協働も検討を進めていくとのことだ。

なお、既に回収した空き容器は、2021年9月中に、リサイクル事業を担うヴェオリア・ジェネッツにて分別・洗浄・処理を行い、その後、2021年10月までにユニリーバ・ジャパンおよび花王にて、パッケージメーカーの協力を得ながらボトル容器へのテスト成型をすることを目指すという。

さらに、2021年12月までにテスト成型したボトルを用いて強度試験、安全性試験などを行い、今後の洗浄・リサイクル工程に必要な要件を検証するとしている。

今後も3か月ごとに同様のプロセスを経て、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術の検証を進めていく予定とのことだ。

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