日清食品、調理ロボットを共同開発へ 「調理・盛付・提供」の自動化を目指す

nissin

日清食品ホールディングスは、TechMagicへの出資を実施したと発表した。

同社にとって、食品会社からの出資は初めての事例だという。

あわせて、子会社である日清食品が研究を進める最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」のさらなる進化を目指し、同社と調理ロボットの共同開発契約を締結。

今後は、栄養バランスの取れた食事の調理、盛り付けから提供までを完全に自動化する「スマートキッチン」構想の実現に取り組んでいく方針を示している。

今回、日清食品とTechMagicが共同開発する調理ロボットは、日清食品が研究を進める「完全栄養食メニュー」を構成する種類や形状がさまざまな食材について、必要な量を正確に盛り付け、1食に含まれる栄養バランスを自動で整えることを目指す。

初期段階では、「チンジャオロース」など不定形の食材を具材から判別し、正確に必要量を盛り付ける技術開発に注力。

将来的には、提供する場所やシーンに応じて最適な品質を保ちながら、食事の調理、盛り付けから提供までを完全に自動化する「スマートキッチン」構想の実現にも取り組む予定とのことだ。

また、個々人の栄養状態や目標摂取数値をデータとしてインプットすることで、その人に合った栄養バランスの食事を調理、提供する “食のパーソナライズサービス” も視野に入れるほか、ショッピングモール、社食、レストランなどさまざまな場所に「スマートキッチン」を展開することで、誰もが簡単に自分の栄養状態に最適化された食事がとれる環境づくりを目指す方針を示している。

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