公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、2022年度奨学生の募集を、9月6日から10月31日まで行うと発表した。

コカ・コーラの奨学支援事業は国際社会が求める青少年の育成、また地域社会を支える人材の育成に貢献するため、人物・学力共に優れ、かつ向上心に燃えながらも経済的な理由により、大学への進学が困難な事情にある高校生の進学を目的に、1966年より返済義務のない給付型奨学金の支給を開始し、過去55年間計2,427人の学生を支援してきた。

昨年度より、コカ・コーラシステム全体として取り組むべき新たなサスティナビリティー戦略が策定されたことを受け、また国際社会共通の目標であるSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)の推進を図るために、同財団の奨学支援事業についても環境分野、特に地球環境・環境資源の領域の向上に寄与する人材を育成することを事業方針としたとのことだ。

それに伴い、新大学生向けの奨学金では環境問題への取り組みとして、以下いずれかの地球・環境資源に係る学問を学ぶ方、興味のある人を対象としている。

1. 飲料容器に使用される資源(ペットボトル、プラスチック、アルミ、鉄、びんなど)
2. 水
3. 温室効果ガス
4. 再生可能エネルギー

選考課題として、新大学生向けの奨学金では、①上記項目から特に関心の高いトピックを選択しその内容を論述し、さらに②進学先の大学で学びたい内容について選択したトピックとの関連、関係性含めて論述するという、2つの課題に取り組むという。

また、社会が取り組むべき地球環境課題に対してより専門的な研究をおこなう学生への支援を目的に、昨年度より新設した新大学院生向けの奨学金においても、選考課題として、①同じく上記項目から大学院にて研究予定のトピックを選択し、企業活動や科学技術を通してどのように解決できるかを論述し、さらに②選択したトピックについて大学院での研究テーマおよび研究内容・研究計画、研究成果の活用について論述するという、2つの課題に取り組むとしている。

同奨学金は在学期間(大学もしくは大学院における正規の最短修業年限まで)奨学金を支給。また同奨学金は、返済の義務のない給付型奨学金であるという。

コカ·コーラシステムのサスティナビリティーへの取り組みについて

日本コカ・コーラと全国5社のボトリング会社などから構成されるコカ・コーラシステムは、「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。」の事業目的にのっとり、日本が直面する重要な課題に対し、ビジネスを通じて変化をもたらしながら、未来を共創していくことに責任を持って取り組むという。

2020年には「多様性の尊重」「地域社会」「資源」の3つのプラットフォームと9つの重点課題を特定し、システム共通のサスティナビリティーフレームワークを策定。

各領域において事業活動を通じて社会課題の解決を目指すことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献していくという。