カルビーは、共感(エンゲージメント)・協働(リレーション)・共創(コラボレーション)をキーワードに東京・丸の内の本社オフィスを全面リニューアルし、2021年9月6日より同オフィスでの業務をスタートしたことを発表した。
今回のリニューアルは、オフィスを2フロアから1フロアに集約した上、全体的にコミュニケーションを重視したレイアウトとすることで、新たな価値やアイデアが共創しやすい空間を目指したという。
カルビーは、リニューアルを機に、ニューノーマルの働き方「Calbee New Workstyle」のさらなる進化を推進していくとのことだ。
カルビーは2014年に在宅勤務制度を開始し、2017年には利用日数や場所の制限をなくした「モバイルワーク制度」を導入。新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年7月より、オフィス勤務者のモバイルワークを原則とするなどのニューノーマルの働き方「Calbee New Workstyle」を導入している。
社員一人ひとりが、各職場レベルで創意工夫を重ねることでこの働き方の浸透を推進し、並行して本社内では、部門横断型プロジェクトを設立し、今後のオフィスの在り方や働き方の改善を模索してきたという。
今回のオフィスリニューアルでは、ソロワークや報告型会議などはリモート実施を前提に、社員間や顧客との関係構築、教育やディスカッションといったコミュニケーションを通じた価値創造を目指していくとのことだ。
新オフィスのコンセプトは「Dig up field~新しいを掘りだそう~」
新オフィスは「畑」をモチーフにし、コンセプトは「Dig up field~新しいを掘りだそう~」。同社は、「掘りだそう、自然の力。」をコーポレートメッセージに、40年以上にわたり、契約生産者と二人三脚で原料のジャガイモづくりに取り組んでいる。
新しいオフィスでは、カルビーがこれまで大切にしてきた自然の恵みが至る所で感じられ、「作物が実る畑のように、アイデアが生まれるオフィスにしたい」という思いを込め、2つの畑が重なり合うデザインでコンセプトを表現したロゴも作成したとのことだ。
新オフィスの主な特長
木材の縦格子が天井まで続くエントランスは、「畑」の畝(うね)をイメージ。また、空撮した畑を表現した植栽「グリーンアート」を壁面に施すなど、新オフィスのモチーフである「畑」のぬくもりが感じられるよう工夫されているという。
会議室は全10部屋あり、その多くは「ポテトチップス」や「じゃがりこ」、「フルグラ®」、「ドリトス」などカルビーグループの商品の名前がついているという。
各部屋の吸音パネルや家具の色は商品を感じられるように選定し、部屋の扉には、商品のイメージが施されているとのことだ。
また、カフェスペース「Patio」(パティオ)の天井には、ジャガイモを模したイラストを配すなど、所々でカルビーらしさを感じられる楽しい空間に。
執務エリアは、モチーフの「畑」のように、あえて各ワークスペースがランダムに重なるように設計。机の配置をバラバラにし、導線も一直線にしないことで、人と人の交わりを増やすレイアウトとなっているという。
執務スペースの席数は従来のオフィスの約半分で、コミュニケーション向きの席の割合を増やし、一部の固定席を除きフリーアドレスに。
オンライン会議に適したブース型の部屋や、周囲の音を気にせず仕事ができる電話ボックス型の部屋、立って仕事ができる長机、雑談が生まれやすく気軽に集まれるスペースなどを設けたとのことだ。