「お花屋さんのこどもごはん」、原宿にオープン 貧困事情を抱える子どもへ、障がい当事者主体で食事や職業体験を提供

子ども第三の居場所 原宿

従業員の75%が障がいや難病を持ちながら働き、花や緑を中心としたサービスやフラワーカフェを運営するLORANS.(ローランズ)のグループ会社であるローランズプラスは、2021年8月30日に「お花屋さんのこどもごはん 原宿」を開所したことを発表した。

同所では、同団体が今年1月より実施してきた貧困などの事情により食事を必要とする子ども向けの支援を拡大する形で、障がい当事者主体による食事提供と職業体験の提供を行なう予定だという。

公益財団法人日本財団「子ども第三の居場所」採択事業の東京都で初となる事例としてスタートするとのことだ。

「お花屋さんのこどもごはん 原宿」

「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことのできる居場所を作る目的で、日本財団が2016年より全国各地の事業者や団体などと連携しながら行っているプロジェクト。

「お花屋さんのこどもごはん 原宿」は、同プロジェクトの東京都渋谷区における「コミュニティモデル」として、本日8月30日より子どもたちが食事を楽しみ、さまざまな体験を行える拠点として運営されているという。

ローランズは、貧困などの事情により食事を必要とする子ども向けの食事提供の場を2018年9月から不定期に設け、さらに今年初めからは「お花屋さんのこどもごはん」プロジェクトとして、障がい当事者が中心となりおよそ約1千食のお弁当と1千本を超える花を提供してきたという。

日本財団の助成を受けて「子どもの第三の居場所(コミュニティモデル)」としてさらなる支援の拡大を行い、3年間で1万食の食事と1万本のお花を提供し、「お花屋さんのこどもごはん」のノウハウを活かした日々のバランスの取れた食事で子どもたちの食と心を支援することを目指すとしている。

またイベントとして、クリスマスリースなどの手作り体験や、他企業との連携によるミシン体験・リサイクル体験などの職業体験も実施するとのことだ。

「お花屋さんのこどもごはん」スケジュール

同プロジェクトは主に同団体で雇用される障がい当事者(身体障がい等)により運営され、重度な障がいのある子や医療的ケアを必要とする子とその家族をサポートする「特定非営利活動法人みかんぐみ」と連携。

同プロジェクトに関わる多様な人々が支え合う循環社会という側面から「みんなが、みんなの子どもを育てる社会」を実現していくとのことだ。

【「お花屋さんのこどもごはん 原宿」概要】

開所予定:2021年8月30日 
開催日時:平日 月曜日~金曜日 17:00~19:00
開催場所:東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-54-15 ベルズ原宿ビル
対象児童:1年生~3年生(主に渋谷区の小学校 計10名程度)
登録費用:無料
プログラム:居場所提供、生活習慣形成、学習支援、食事提供、職業体験
運営団体:ローランズプラス

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