サンフランシスコに本社を置く、世界最大のクリエイティブプラットフォームであるPicsart(ピクスアート)は、アメリカ時間の8月26日、シリーズCラウンドにおいて1億3,000万ドルの資金調達が完了したと発表した。

このラウンドは、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が主導し、新規投資家であるG Squared、Tribe Capital(トライブ・キャピタル)、既存投資家のSequoia(セコイア)、DCM、Graph Ventures (グラフ・ベンチャーズ)、Siguler Guf & Company (シギュラー・ガフ&カンパニー)が参加しているという。

Picsartは設立以来、総額1億9,500万ドルを調達している。

2021年には年間収益ランレートが1億ドルを超え、企業価値10億ドル以上の評価を受けており、ユニコーン企業の仲間入りを果たしているとのことだ。

・AI駆動技術やプロシューマー向けツールの拡充、ワールドクラスのチーム構築へ

Picsartは、世界180か国、1億5,000万人以上のアクティブユーザーによって毎月のべ10億回以上の編集が行われており、まさにZ世代のクリエイターにとって最大のコミュニティを築いているという。

ファッションやライフスタイルのインフルエンサーから、Eコマースでの起業家やミュージシャンといった若きプロシューマー(クリエイティブ活動を職業の一部もしくは全部としている人々)が、画像や動画をベースにしたコンテンツを作成し、自身のブランドを発信するためにPicsartを利用するケースも増えている。

同社はシリーズCで調達した資金を、AI駆動技術やプロシューマー向けツールの拡充、企業買収の検討、ワールドクラスのチームの構築などに充てる予定であるとのことだ。

Picsartは、GMに石田直樹氏を迎え、日本オフィスを2019年に設立。また、今年初めには、英国にオフィスを開設し、初のCFOとなるクレイグ・フォスターによって新ブランドを立ち上げた。

現在までに、Picsartは10億台以上のデバイスにインストールされ、「Inc’s Fastest Growing Companies of 2021(アメリカのビジネス誌Inc.が選ぶ急成長企業2021)」にも選ばれているとのことだ。