ヤフーと河北新報社が、2021年9月19日に開催するサイクリングイベント「ツール・ド・東北 2021 特別大会」におきまして、実際にコースを走行するリアルイベントの中止を決定したと発表した。
今回の全国的な新型コロナウイルス感染の広がりを受け、政府より「緊急事態宣言」の発令区域拡大および延長が発表された。
さらに8月27日から開催地である宮城県も「緊急事態宣言」の対象となった。この状況を踏まえ、開催自治体と大会の開催について協議した結果、「ツール・ド・東北 2021 特別大会」リアルイベント開催を断念することとなったとしている。
本年は震災から10年の節目の年でもあり、「ツール・ド・東北」の開催目的である「東日本大震災の復興支援と、震災の記憶の継承」の観点から、コロナ禍でも安全な大会を開催できるよう準備を進めてきた。
開催の実現に向けてさらなる規模の縮小の検討など、さまざまな対策を開催自治体と協議してきたが、開催地の人々に不安や迷惑をかけることはできないという判断のもと、このような決定をしたという。
参加予定のライダーについては、当初参加規約には新型コロナウイルスによるリアルイベント中止の場合は、QUOカードでの一部返金のみとしていたが、「参加料金からシステム手数料を除いた金額」を返金するという。
また、参加賞やパンフレットなど、参加者向けの記念品を送るとのことだ。
なお、オンラインで開催する「ツール・ド・東北 2021 バーチャルライド」は予定通り開催。「ツール・ド・東北」のコースを実際に撮影し、バーチャルでコースを再現した同イベントは、自宅などで安全・安心に無料で参加することができる。
「ツール・ド・東北」は、一日も早く新型コロナウイルスの感染が収束し、多くの人々が東北の地を訪れることができるようになること、そして「応援してたら、応援されてた」のキャッチコピーのような心の交流がいたるところで見ることができるようになることを祈念しているとしている。
<「ツール・ド・東北 2021 バーチャルライド」概要>
■開催日程、コース、距離
・2021年9月25日 仙台~奥松島 約45km
・2021年9月26日 石巻~神割崎 約60km
・2021年10月3日 神割崎~気仙沼 約55km
バーチャルライドの参加は無料。別途「ROUVY」のサービス利用料金(月額12ドル)が発生するとのこと。なお、初回のみ2週間の無料トライアル期間があるとしている。