日産自動車(以下、日産)は、将来の完全な電動化やカーボンニュートラルの実現に向け、国連が支援するRace to Zero(レース・トゥ・ゼロ)キャンペーンに参加すると発表した。

日産は自動車メーカーとして同キャンペーンに正式に参加する初の日系企業となるという。

また、日産は「Business Ambition for 1.5°C」キャンペーンにも賛同を表明。世界の気温上昇を産業革命以前のレベルから1.5°Cに抑えることを目指す「Business Ambition for 1.5°C」キャンペーンの目標は、カーボンニュートラルの実現を目指す日産の目標と合致しているという。

さらに、日産は同キャンペーンの参加要件であるSBTの認証も取得。これは、日産のCO2削減目標がSBTイニシアチブ(SBTi)によって検証され、最新の気候科学に沿ったものであると認定されたことを意味するとのことだ。

日産はカーボンニュートラルの実現に向け、電動車両と電動化技術の普及促進に取り組んでいるという。

2010年には世界で初めてグローバルに量産型EV「日産リーフ」を発売し、その後も独自のe-POWER技術の採用を拡大しながら、「日産アリア」などの新型EVの投入も発表している。

また、電動化技術の採用を積極的に拡大し、2030年代早期より主要市場である日本、中国、米国および欧州に投入する新型車をすべて電動車両とすることを目指しているとのことだ。

今年初めには、ゼロ・エミッションでワクワクするEVの楽しさを世界中のユーザーに届けるため、ABB FIA Formula E選手権に2025~2026年に開催されるシーズン12まで長期参戦することも発表。

そして、日産はカーボンニュートラルへの取り組みをさらに強化するため、ゼロ・エミッションの実現に向けて360度のソリューションを提供する「EV36Zero」を発表した。

英国に新設するこのEVハブでは、EV、再生可能エネルギー、バッテリー生産を統合するという。

日産は今後も、新型車や新技術の開発に加え、世界中のパートナーと協力して、再生可能エネルギーによる発電、エネルギー貯蔵、EVバッテリーの2次利用、4Rビジネスの継続的な開発など、EVを中心としたエコシステムの革新と発展に継続して取り組んでいくとのことだ。