ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が運営する日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」は、自殺を踏みとどまるきっかけを作ることを目的とした特設ページ「生きるのがつらいあなたへ -『死にたい』『消えたい』と思ったら」をリニューアルして公開したと発表した。
また、夏休み明けの登校をテーマにした特集ページ「学校行かないとダメですか?」もあわせて公開したとのことだ。
厚生労働省は、毎年9月10日~9月16日を自殺予防週間として、自殺に関する誤解や偏見をなくし、正しい知識の普及啓発を呼びかけている。
また、2020年の小中高生の自殺は499名と前年399名を大きく上回り、特に夏休みが終了する8月は前年の約2倍となるなど、社会問題となったとのことだ。
今年の8月17日には、内閣官房が「孤独・孤立支援対策」として、相談窓口を紹介するサイトを新たに開設。「Yahoo!ニュース」では、コロナ禍のなか、各地で夏休みが終了する8月後半において救える命を守るために、同ページの公開に至ったとしている。
同ページは、自殺を考える人と支援者・相談窓口をつながりやすくすることや自殺を踏みとどまるきっかけとなるコンテンツを提供することを目的として、NPO法人自殺対策支援センターライフリンクの監修のもと作成されたという。
相談窓口は、SNSを活用した「生きづらびっと」、チャットや電話で相談できる「チャイルドライン」など、アクセスのしやすさや相談機関が自殺防止の危機介入に対応できるかなどの観点から選定している。
また、「自殺」ではなく「生きる道を選ぶこと」を支援するためのオリジナルコンテンツや媒体社との共同連携企画などを順次掲載していくという。
なお、同ページに掲載している特集「学校行かないとダメですか?」は、「Yahoo!ニュース コメント」欄に寄せられた生徒たちの体験談や親、教師の意見のほか、実際の生徒の声をもとに描かれた漫画、さらには不登校に関するQ&Aや調査など、さまざまなコンテンツで構成しているとのことだ。
<掲載コンテンツ>※2021年8月26日現在
・学校行かないとダメですか?
・「エグい」いじめ耐えた 売れっ子作家・燃え殻がつかんだ生きる意味 #今つらいあなたへ
・【#しんどい君へ】発達障害でもがき苦しんだ沖田×華さん 生きづらさ「一生じゃない」
Yahoo! JAPANは、ITの力を活用し、「Yahoo!ニュース」の取り組みだけでなく、「Yahoo!検索」や「Yahoo!きっず 検索」における検索結果上での相談窓口の紹介など、「自殺」「いじめ」といった社会問題に対して真摯に向き合い、解決するためのサポートを実施。
<Yahoo! JAPANにおける自殺に関する取り組み>
■Yahoo!ニュース
「Yahoo!ニュース」では、各媒体社から配信された一日7,000本の記事を提供している。
記事入稿ガイドラインではWHOの「メディア関係者に向けた自殺対策推進のための手引き」を紹介し、過度な自殺報道にならないよう配信元に協力を呼びかけるのとともに、「Yahoo!ニュース トピックス」やプッシュ通知で直接的・過度な表現を避けるなどの配慮をしているとのことだ。
■Yahoo!検索
「Yahoo!検索」では各省庁と連携し、「自殺」「いじめ」「児童虐待」など、さまざまな社会問題が検索された際、検索結果上部に、正しい情報や相談窓口を表示させている。
「自殺」に関しては、厚生労働省による「こころの健康相談統一ダイヤル」を表示し、一部スマートフォンの検索結果画面からは、直接電話をかけられるとのことだ。
■Yahoo!きっず 検索
「Yahoo!きっず 検索」では「Yahoo!検索」と同様に、「自殺」や「いじめ」などに関連する検索が行われた際、検索結果上部に、文部科学省による「24時間子供SOSダイヤル」を表示している。
またさまざまな悩みに応じた対策コンテンツや、各種相談窓口も紹介しているという。