コロナ禍で美容や健康意識が上昇か 男性が思う若い頃に気を付けておけばよかったこと、日本インフォメーション調べ

男性の生活様式と美意識に関する調査

日本インフォメーションは、コロナ禍を踏まえて、男性の生活様式や美容・健康への意識・行動にどのような変化があったのか年代別での実態を把握するために本調査を実施し、結果を発表した。

第2弾となる同調査では、コロナ流行前後での化粧品の使用状況やその理由、若い頃に気を付けておけばよかったこと等について調査したとのことだ。

男性の生活様式や美容・健康への意識調査

美容・健康面で若い頃に気を付けておけばよかったこと

20歳以上に限定して、美容・健康について、「若い頃に気を付けておけばよかったこと」を聴取。その結果、「歯のケア」との回答は各年代とも4割と最も多く挙げられる結果となった。

年代別の特徴としては、40代で「歯のケア」「運動をする」「食生活に気を付ける」「育毛剤などヘアケアをきちんとする」という回答が他の年代より相対的に多く挙がっており、身体への意識が高まる年代であることが理由だと推察されている。

また、「スキンケアをする」「日焼け止めを塗る」と回答したのは20代で最も多く、20代は特に肌への意識が高いといえるとのことだ。

美容・健康面で若い頃に気を付けておけばよかったこと

スキンケアやメイクアイテムについての使用有無を、新型コロナウイルスが流行前後でそれぞれについて調査したところ、「使用していない」と回答した人が今現在で75.8%と多数を占めていることがわかったという。

「スキンケアアイテム(男性用)」はコロナ流行前と比較して今現在は+1.4pts(18.7%)と各アイテムと比較して相対的に伸びている結果に。

また、各アイテムとも使用の中心は10~30代の若年層となっており、特に「スキンケアアイテム(男性用)」「スキンケアアイテム(女性用)」ともに10代がコロナ流行前と比較して+3.1ptsと伸長していたという。

10代は、「メイクアイテム(男性用)」でも+2.3ptsと伸びていたとのことだ。

スキンケア・メイクアイテムの使用状況(コロナ流行前と今現在の比較)

続いて、スキンケアアイテムを使いはじめたきっかけ聴取。スキンケアの年代別の特徴としては、社会人となる20代で「身だしなみの一つとして」という回答が67.3%と他の年代と比較して最も多い結果となった。

また、「若々しく見せたい」と回答したのは30代~40代で3~4割と多く挙げられたが、一方で10・20代の若年層では「モテたい」「コンプレックスを隠したい」という回答がが2~3割を占めていたとのことだ。

50代とは異なり、他人から見える自身の容姿を気にする傾向が見られたとしている。

スキンケアアイテムを使いはじめたきっかけ

美容アイテムの今後の使用意向を調査したところ、「今も使用していないし、今後も使用しない」がスキンケア、メイクアイテムともに各年代とも5割以上と最も多い回答になっているものの、若年層になるほどその割合は減っており、今後の使用意向は10代で最も高くなっていたことがわかった。

また、10代のスキンケアアイテムの使用意向は45.7%、メイクアイテムは22.8%という結果となり、若い年代ほど、抵抗感が少ないのかもしれないとしている。

美容アイテムの今後の使用意向

スキンケアの年代別の特徴としては、10~30代の若年層で「肌がきれいに見えるから」との回答が6~7割と多い結果となった。

また、社会人となる20代で「身だしなみの一つとして」と答えたのが64.2%と他の年代より最も多く、「若々しく見える」は年代が上がるにつれて上昇。

「モテたい」「欠点やコンプレックスが隠れるから」という回答は10・20代の若年層で2~3割と多く挙げられたとのことだ。

美容アイテムの使用/非使用意向理由

美容アイテム非使用意向の理由に、スキンケアの年代別の特徴としては、30代で「お金がかかる」が34.7%と最も多い理由となっていたという。

メイクアイテムでは、10代で「面倒くさい」が37.6%、20代で「女性がするイメージがあり抵抗がある」が21.9%と他の年代より相対的に多い傾向が見られた。

全体では概ね、スキンケア・メイクアイテムとも不使用理由の割合に差異はないが、「女性がするイメージがあり抵抗がある」はメイクアイテムの方がスキンケアより+6.5pts, 「上手にできる自信がない」も+3.0pts多くなっていたとのことだ。

美容アイテム非使用意向理由

美容の情報収集に使用するツールの年代別の特徴としては、今現在で「TVCM」が10代でマイナス3.2pts、20代で5.2pts減少となった。

「TV番組」も10代でマイナス4.0pts、20代でマイナス2.6ptsと、若年層のTV離れが見られるとしている。

一方で、「メーカーの公式SNS」は10代で+2.4pts、20・30代で1.9ptsの微増。「メーカー公式以外のSNS」も10代で+3.2pts,、30代で+3.9ptsとSNSが微増傾向とのことだ。

美容の情報収集ツール(コロナ流行前と今現在の比較)

今回の調査では、男性の美意識は年代が若い層ほど着実に増え始めている現状が垣間見られたものの、スキンケアアイテムに留まり、メイクアイテムに手を出すにはまだ距離がありそうだとしている。

徐々に身近になってきた美容関連のアイテムが定着しきるにはもう少し時間が必要かもしれないとのことだ。

【調査概要】
調査地域:日本全国
調査対象:15~59歳の男性
サンプルサイズ774サンプル
調査方法:インターネット調査
調査実施時期:2021年7月22日~23日
レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社が保有します。

<参考>
日本インフォメーション『~コロナ禍で美容・健康意識が上昇~ 男性の生活様式×美意識に関する調査2

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