ウェザーニューズは、局地的・突発的に激しい雨や落雷をもたらす「ゲリラ豪雨」による被害を軽減するため、スマホアプリ「ウェザーニュース」にて、ゲリラ豪雨予測に特化した「ゲリラ雷雨Ch.」をオープンし、ゲリラ豪雨の危険を事前に通知する「ゲリラ雷雨アラーム」の登録を開始したことを発表した。

今年の7月から9月のゲリラ豪雨発生回数は、全国でおよそ75,000回と予想されており、昨年比1.2倍とやや多くなる見込みだという。発生ピークは8月中旬〜下旬の予想で、天気の急変に注意が必要とのことだ。

ゲリラ豪雨の危険を30分前までに通知する「ゲリラ雷雨アラーム」

「ゲリラ雷雨アラーム」は、2020年に42.3万人が利用したコンテンツで、現在地のゲリラ豪雨の発生を、30分前までにスマホに通知するサービス。通知画面を開くとゲリラ豪雨の「危険エリア」、「注意エリア」が確認でき、ゲリラ豪雨を避けた行動や対策に役立つとのことだ。

「ゲリラ雷雨アラーム」

ユーザーから寄せられる雲の写真からゲリラ豪雨を引き起こす恐れのある雲をAIで自動判別し、天気・体感・風などの報告や気象データと組み合わせて分析。

それにより、従来の天気予報では予測が困難とされるゲリラ豪雨の前兆をいち早く捉え、ユーザーに注意を呼びかけるとしている。

【左】怪しい積乱雲をAIで自動判別【右】「ゲリラ雷雨アラーム」配信までの流れ

局地的・突発的な雨雲の動きや雨の強さがピンポイントでわかる「雨雲レーダー」

「ウェザーニュース」アプリの「雨雲レーダー」は、独自のAIとクラウドHPC(High Performance Computing)の導入により、業界初の27時間先まで250mメッシュ/10分間隔の高解像度で雨雲の動きを予測しているという。

ゲリラ豪雨をもたらす局地的・突発的な雨雲の発生もいち早く反映し、その後の雨雲の動きを詳細に予測。

雨雲の進む方向や雨の強弱がひと目で確認できるため、雨が降る前に洗濯物を取り込んだり、屋内に避難したりすることができ、雨のピークを避けた移動にも役立つとしている。

ゲリラ豪雨では、激しい雨により数十分でも冠水や浸水などの被害が懸念されるため、「雨雲レーダー」で雨の強さや継続時間を事前に把握しておくことは、災害対策にも繋がるとのことだ。

雨雲レーダー

雷の発生状況や今後の予想がわかる「落雷レーダー」

ゲリラ豪雨は激しい雨だけではなく、雷を伴う場合もあるとし、「ウェザーニュース」アプリでは、「雨雲レーダー」に加えて、雷の発生状況や今後の予想を地図上に表示する「落雷レーダー」も提供しているという。

「落雷レーダー」では3時間前から1時間半後まで10分間隔で、雷の情報を確認することがでるとのことだ。

落雷レーダー

毎年ゲリラ豪雨による被害が全国各地で発生しているため、ウェザーニューズでは今後もユーザーから寄せられる情報を積極的に活用し、快適で安全な生活に役立つ気象・防災情報の発信と、よりわかりやすく使いやすいサービスの開発・改善に取り組んでいくとのことだ。