ローソン、水素を燃料とした「燃料電池小型トラック」導入 配送に伴うCO2排出量削減へ

ローソンは、地球温暖化抑制やエネルギー多様化等に対応した持続可能な社会の実現に向け、トヨタ自動車(以下、トヨタ)、日野自動車(以下、日野)が共同で開発した、水素を燃料とした燃料電池小型トラック(以下、FC小型トラック)を東京都大田区の配送センターに導入したと発表した。

今回導入するのは、トヨタと日野が共同で開発したFC小型トラック。

実用性・利便性を検証するために、東京都大田区の低温配送センターに1台導入し、7月30日より、東京都内のローソン約20店舗への弁当やおにぎりの配送に使用し、走行実証実験を行っているという。

今後、走行実証実験による評価を踏まえ、社会的・ビジネス的観点において実用化可能かどうか検証していくとのことだ。

<FC小型トラック概要>

日野「デュトロ」をベースに2代目MIRAIのFCユニット(FCスタック・水素タンクなど第2世代FCシステム)を活用し、動力および冷蔵・冷凍用ユニットなどの電源を燃料電池化。

・全長/全幅/全高:7.02m、2.21m、3.09m
・乗車定員:3人
・最大積載量:2,650kg
・航続距離:約260km
・最高速度:時速80km/h
・水素貯蔵量:約10kg

ローソンでは現在、利用客、加盟店双方にメリットがあり、環境にも配慮した持続可能なモデルへ進化すべく、物流改革に取り組んでいるという。

2021年1月には関東、中部、近畿エリアで、配送拠点から店舗までの組み合わせが最短の距離となるよう、大々的に組み替えを実施。

これにより約1,200店舗への配送拠点を変更し、配送ダイヤグラムを組み直すことで、配送コースを約3%減らし、CO2排出量も 約3%削減(半年累計約612トン減)を実現した。

ロ―ソンは、今後も配送に伴うCO2排出量削減を目指し、物流改革に取り組んでいくとしている。

モバイルバージョンを終了