バーチャル・エイベックス設立 バーチャルエンタテインメント事業の最大化へ

エイベックス・ビジネス・ディベロップメント(以下、ABD)は、バーチャルエンタテインメント事業(バーチャルアーティストのプロデュース、およびバーチャルイベント・ライヴの企画制作など)を専業とするバーチャル・エイベックスを2021年8月5日に設立したと発表した。

新会社は、エイベックスが保有するエンタテインメント領域における機能やノウハウを最大限に活用し、近年需要が急拡大するバーチャルエンタテインメント事業の最大化を目指すとしている。

ABDは、2018年8月より、ダンスパフォーマンスに定評のある「まりなす」などのバーチャルアーティストのプロデュースの他、延べ約10万人が視聴したオンラインバーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!(えるすりー)」の企画制作を行うなど、様々なバーチャルエンタテインメント事業を展開してきた。

左:「まりなす」、右「Life Like a Live!(えるすりー)」

また、その背景では、自社専用のモーションキャプチャスタジオと、デジタルモーションと共同開発した照明・特効演出(花火や紙吹雪など)やカメラワークをリアルタイムで行うシステムを組み合わせて、高品質な動画や生配信を多数制作し、リアルアーティストのライヴにも負けない生の臨場感をバーチャルライヴでも体現してきたという。

昨今、テクノロジーの進化やコロナ禍におけるオンライン需要の拡大により、バーチャルエンタテインメントを取り巻く市場はさらなる拡大が期待されているとのことだ。

この流れを受け、今回、事業の開始当初からバーチャルライヴのシステム開発を支えてきたパートナー企業であるデジタルモーションと新会社を設立。

デジタルモーションのシステム開発力とABDの企画制作力を掛け合わせることで、より一層強固な体制でバーチャルエンタテインメント事業を推進していくという。

今後は、出版社などのIPホルダーが保有する既存のアニメ・ゲームキャラクターやリアルに存在するアーティスト・タレントなどのバーチャルアーティスト活動を促進するとともに、リアルアーティストのライヴ・イベントやフェスなどのバーチャル化を推進し、新たなエンタテインメント体験として、バーチャルならではの表現で感動や熱狂を届けていくとのことだ。

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