暗号資産ブロックチェーンの分析技術を有するBassetは、メルカリグループで暗号資産サービスの提供を予定するメルコインと共同し、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うことを目的として、メルコインによるBasset全株式の取得によってメルカリグループに参画することを発表した。
今後Bassetは、メルカリグループの一員として暗号資産業界のリスク管理とコンプライアンスの包括的な推進を行い、引き続き、健全な暗号資産の取引環境の整備に寄与できるよう事業を展開していくとしている。
なお、同株式譲渡は、2021年7月2日に完了しているとのことだ。
暗号資産やブロックチェーンの技術は、分散台帳技術の活用等により、その高い透明性と信頼性から、金融システムを始めとして、さまざまな分野への活用が期待されているという。
一方で、2021年7月にEUが匿名での暗号資産ウォレットの利用を禁止する意向を示すなど、暗号資産を用いた疑わしい取引やマネーロンダリング等での利用に関するさまざまな懸念が示されているとのことだ。
このような背景において、Bassetは、AML/CFT(資金洗浄およびテロ資金供与への対策)の観点におけるビットコインを始めとする複数の暗号資産ブロックチェーンの分析技術を有しており、メルコインで今後行う暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発において、これまで以上にこれらの技術の活用・発展を促進できると考えたため、今回、メルカリグループに参画するに至ったとしている。