GOOD COFFEE FARMS、コーヒー生産者を支援 「CAMPFIRE」にてクラファンを8月6日より実施 日本を代表する3名の焙煎士が協賛

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グアテマラ発スペシャルティコーヒーを生産するGOOD COFFEE FARMSは、新型コロナウィルスで大打撃を受けたコーヒー生産者が自給自足をしたり副収入を得たりすることのできる土地や肥料、作物の種を至急整備するべく、「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」にてクラウドファンディングプロジェクトを2021年8月6日より1か月間実施すると発表した。

このプロジェクトには日本を代表する3名の焙煎士が協賛し、彼らの焼く焙煎豆をリターン品として支援者に届けるという。

プロジェクト開始の背景

GOOD COFFEE FARMSは、グアテマラの家族経営の小規模農家と共にスペシャルティコーヒーを生産しているコーヒー生産者団体。

水・電気・燃料を使用しない自転車脱穀機「ドライ・バイシクル・パルピング」を開発し、従来から課題となっていた大規模な精製手段の壁を打ち破り、環境問題の解決に貢献できるだけでなく、金銭的余裕やノウハウの少ない小規模農家も参入できる世界初となる枠組みを構築している。

自転車脱穀機「ドライ・バイシクル・パルピング」

世界中で広く愛され、日本でも1週間に平均12杯も飲まれているコーヒーであるが、生産や流通の現実、生産者が直面する課題について語られることは多くないという。

コーヒーの取引は日々大きく変動する市場価格に左右され、また気候変動や疫病に対応するため生産コストは年々上昇し、ノウハウや体力のない小規模生産者にとってはより厳しい状況が続いているとのことだ。

このような状況下、新型コロナウィルスが中米のコーヒー生産国グアテマラでも猛威を振るっており、ロックダウンによる移動規制で労働力の確保が難しくなったことに加え、日用品の価格も高騰したことで、生産者の生活はさらに厳しくなった。

また、日本同様の医療環境が整っておらず、国からの補助金もままならない中、外出制限による心理的負担も計り知れないという。

さらに、日本ではコーヒーショップの休業や各種イベントの開催延期等により充分な需要が確保できず、日本へのコーヒー輸出量を昨年の半分にまで減らさざるを得なくなったとしている。

しかし、現地メンバーはGOODなコーヒーを日本に届けることに誇りを持っており、士気を下げることなく高品質のスペシャルティコーヒーを仕上げているという。

同社は、この誇りを持続可能なものにしていくために、少しでも彼らの生活を安定させてあげる必要があると強く感じたとのことだ。

プロジェクト開始の背景

プロジェクトで目指すこと

「コーヒー生産者がトウモロコシをつくれる畑を至急整えます。」

コーヒーの収穫期は年1回のため、多くの生産者は繁忙期以外にその他の職で生計を立てているが、新型コロナによる移動制限で職を探すのはより困難になっているという。

農地を持っていれば、農作物を食料として消費したり商品として追加の収入を得たりすることができるが、そのような土地を持っている生産者はごく少数。

そこで、土地を借りて肥料や種と併せて現地メンバーに支給することが、少しでも生活を安定させる方法のひとつだと話し合い、既に、今春に4,000坪(サッカー場約2個分の広さ)の農地を借り、主食であるトウモロコシの栽培を開始。

しかし、この広さではGOOD COFFEE FARMSの所属メンバー数十名分の量しか生産できないため、クラウドファンディングを活用し、所属メンバー全員の生活を支えることができるよう追加で10,000坪の農地を借りることを目的としたプロジェクトを実施することに至ったとしている。

■プロジェクト期間: 2021年8月6日11:00公開 〜 9月5日23:59終了

今春に借りた4,000坪の農地ではトウモロコシの生長が始まっている

日本を代表する焙煎士が焼くコーヒー豆

なお今回、コーヒーを楽しむ人たちが心からおいしいと思えるGOODなコーヒーを届けるには、わたしたちのコーヒーのポテンシャルを最大限に引き出してくれる焙煎士の存在が不可欠であるとし、同プロジェクトは、日本を代表する3名の焙煎士が取り組みに賛同。

LEAVES COFFEE ROASTERS(東京)

「町のロースタリーから世界へ」をコンセプトに、東京・蔵前より、地域に寄り添いながら世界水準の品質でコーヒーを提供している。

焙煎機は、1950年代ドイツ製のこだわりのPROBAT UG-15と、兼ねてから焙煎大会で世界一を取ることを公言されており、大会標準機であるGIESEN W6Aの2台を使用。

LEAVES COFFEE ROASTERS(東京)

Kurasu(京都)

海外にも複数店舗を構え、焙煎したコーヒー豆は世界25か国以上に販売、京都を拠点に世界に向けて日本のコーヒー文化を精力的に発信。

コーヒーの素晴らしさをより多くの人に伝えたいと熱く語る代表の大槻氏の姿を見ると、Kurasuが国内外で広く愛されている理由がわかるとのことだ。

Kurasu(京都)

豆ポレポレ(沖縄)

コーヒーの焙煎技術を競う世界大会で準優勝を果たした代表の仲村氏が、地元・沖縄で世界水準のコーヒーを提供。

コーヒー豆が育ってきた環境や作り手の個性を最大限に引き出すことでコーヒーはおいしくなる、と飽くなき探究心で日々プロフェッショナルに磨きをかけているという。

豆ポレポレ(沖縄)

GOOD COFFEE FARMSは、Coffee Changing The World™(コーヒーで世界を変えよう)をスローガンに、今後も小規模生産者一人ひとりがビジネス/フランチャイズオーナーとして共に成長できることを目指し、情報提供やイノベーションを通じて、より多くの生産者が機会を得られる仕組みをつくっていくとしている。

また、昨今SDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)の認知度が急速に高まってきたことで、同社のGOODなコーヒー豆づくりも身近に感じてもらいやすくなったという。

同社の取り組みはSDGsの目指す方向性と一致しており、また仲介業者を全く介さないため、GOODなコーヒーを飲むことでダイレクトにSDGsの目標達成に貢献することができるとのことだ。

SDGs
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