Medomics社製「新型コロナウイルス中和抗体検査キット(LFIA)」を国内唯一の正規販売代理店として医療機関向けに販売するメディカルエクスポートは、スマートフォンを使ってデジタルコンテンツに連携できる缶バッジ型の新型コロナワクチン接種証明「ワクチンパスポートDisc」(以下、同ディスク)を開発したことを発表した。

同ディスクには、新型コロナワクチンの接種歴を証明する「標準タイプ」と、ワクチン接種歴に加えて医療機関でワクチン接種後に産生される中和抗体が確認されたことを証明する「抗体確認タイプ」の2種類を用意。

缶バッジというリアルな媒体でありながら、デジタルとの融合でクーポン発行等のパスポート機能の拡張が可能な同ディスクを通じて、新型コロナワクチン接種後の社会・経済活動の活性化と、特に若者のワクチン接種率の向上に貢献することを期待しているとのことだ。

ワクチンパスポートDisc(標準タイプ・抗体確認タイプ)

同ディスクは、缶バッジにユニークなコードを埋め込み、そのコードをスマートフォンで読み取ってデジタルコンテンツを利用する「DDDisc®」の技術を活用した民間発の新型コロナワクチンパスポート。

既に運用が開始されている海外のワクチンパスポートは、欧米を中心にスマートフォンのアプリを活用したものが主流だが、同ディスクは缶バッジというリアルな媒体を採用。それにより、スマートフォンを開かずに外部にワクチン接種済みであることを表明することができ、スポーツ・アウトドアにおいてはマスクの着用免除の目印となるという。

さらに、ビジネスシーンにおいては顧客に新型コロナの感染リスクに対する安心感をアピールすることが可能となるとのことだ。

スポーツ・アウトドアやビジネスでの利用シーン

また、同ディスクに埋め込まれたユニークなコードをスマートフォンで読み取ると、同ディスク保有者限定のデジタルコンテンツにアクセスすることが可能だという。

DDDiscの利用方法

将来的にはクーポンサイト等と連携して、グルメやトラベルなどの限定クーポンを取得できたり、同ディスクの保有者であるワクチン接種完了者限定のイベントを開催する等のパスポート機能の拡張を計画しているとのことだ。

国内トラベルクーポンの利用シーンや同ディスク保有者限定イベントイメージ

同ディスクには、新型コロナワクチンの接種歴を証明する「標準タイプ」と、ワクチン接種歴に加えて医療機関でワクチン接種後に産生される中和抗体が確認されたことを証明する「抗体確認タイプ」の2種類を用意。

「標準タイプ」は、ワクチン接種によりスポーツ・アウトドアをマスクを着用せずにエンジョイしたり、クーポンや限定イベント情報を利用したいという一般の人が対象。発行価格は330円(税込み)で、個人の負担を抑えた価格に設定されているとのことだ。

一方、医療機関で中和抗体が確認されたことを証明する「抗体確認タイプ」は、顧客に新型コロナの感染リスクに対する安心感をアピールしたいサービス業・営業職従事者や高度な感染予防策の実施が要求される医療・介護従事者等を主な対象に想定。

発行には同ディスクの発行費用に加えて、医療機関での中和抗体検査費用が別途必要となる。

なお、同ディスクの発行は、ワクチン接種歴確認の公正性と発行の機動性を確保する観点から、当初はワクチンの接種実績を管理し、それを厚生労働省のワクチン接種円滑化システム(V-SYS)に登録する主体である、ワクチンの個別接種を実施している医療機関および職域接種を実施した事業者や団体(企業・大学等)を想定。

将来的には、WEB申請によるワクチン接種歴確認・同ディスク発行の体制を整備することを計画しているほか、集団接種者の接種実績を管理・登録する地方自治体との連携の可能性も積極的に模索していくとのことだ。

ワクチンパスポートDiscの比較表