ユーグレナ、鈴与商事と静岡県にて「次世代バイオディーゼル燃料(サステオ)」を導入

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鈴与商事とユーグレナは、「次世代バイオディーゼル燃料(サステオ)」を静岡県で初めて導入することを発表した。

鈴与商事は、ユーグレナ社が宣言した「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す『GREEN OIL JAPAN』宣言に賛同し、2021年7月より自社の宅配水配送車両に「次世代バイオディーゼル燃料(サステオ)」を導入するという。

鈴与商事の宅配水配送車両。左から鈴与商事:加藤 正博 代表取締役社長、ユーグレナ社:出雲 充 代表取締役社長

サステオは、ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、使用済み食用油とユーグレナなどの藻類を原料として製造している。

バイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となる使用済みの食用油の原材料である植物もユーグレナも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。

従来型のバイオ燃料は、カーボンニュートラルの考え方に基づき、CO2を燃焼時に排出しない再生可能エネルギーである一方、化石由来の軽油と5%以下の混合燃料での使用が前提であることに加え、トウモロコシやサトウキビ、パームといった作物を主な原料とするため、食料との競合や森林破壊といった問題が指摘されているという。

今回導入するユーグレナ社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」は、使用済み食用油と微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)等を主原料とし、食料との競合や森林破壊のリスクが低いという点で持続可能性に優れた次世代バイオディーゼル燃料。

また、分子構造が軽油と全く同じ(JIS規格・品確法上ともに軽油に該当)ことから、軽油を使用している既存車両のエンジンに使用可能であり、水素や電気といった代替エネルギーへの移行に際して課題となる多大なインフラコストを必要とせず、既存インフラを活用しながら効率的に普及拡大することが可能となるとしている。

鈴与商事とユーグレナ社は、将来的な自治体や民間企業への展開も視野に、鈴与グループ各社への導入拡大を検討していくとともに、地球環境に配慮した活動を共に推進し、脱炭素化社会、持続可能な社会の実現に取り組んでいくとのことだ。

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