KADOKAWAは、中国子会社である角川青羽(上海)文化創意有限公司(以下、角川青羽)と、中国総合配信コミュニティ・上海寛娯数碼科技有限公司(以下、bilibili)が、日中合作漫画の制作・配信する共同プロジェクトを発足することを発表した。

KADOKAWAの中国子会社「角川青羽」

同プロジェクトでは、KADOKAWA作品を原作に、中国人漫画家が中国市場に向けたコミックを描き、角川青羽とbilibiliが制作・配信まで行うという。全ての作品がフルカラーで描かれており、漫画スタイルは縦スクロール漫画、日本式コマ漫画、4コマ漫画など作品の特性に合わせて制作されるとのことだ。

共同プロジェクトで制作される作品は、全部で7作品を予定しており、8月2日に先行作品として3作品を発表する予定であるとしている。

先行配信が予定されている3作品は以下となる。

「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪龍認定」:中国版題名《食草老龙被冠以恶龙之名 出山入世篇》
原作:榎本快晴
キャラクター原案:しゅがお
漫画:K7NG(漫画キャラクター設計)

●「千剣の魔術師と呼ばれた剣士」:中国版題名《千剑魔术剑士 救赎篇》
原作:高光晶
キャラクター原案:Gilse
漫画:開明

●「なれる!SE」:中国版題名《奋斗吧!系统工程师 码农出道篇》
原作:夏海公司
キャラクター原案:Ixy
漫画:帝企鵝蛋巻

左から「なれる!SE」、「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪龍認定」、「千剣の魔術師と呼ばれた剣士」

漫画の配信先は、中国国内正規版漫画アプリの「哔哩哔哩漫画」(bilibili傘下の漫画プラットフォーム)となっている。

KADOKAWA、角川青羽およびbilibiliは、今回の国際的プロジェクトを通じて、中国やグローバルに発信できる魅力的な作品を創造するための新たなスキームを構築するとともに、日中のクリエイターを起用することにより、両国のグローバル人材の育成・クオリティーの向上にも努めていくとのことだ。