ブリヂストンは、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催地に本社を置く唯一のワールドワイドパートナーとして、「最高の品質で社会に貢献」という使命のもと、夢を追いかけるアスリートの挑戦と安心・安全な大会運営をサポートすると発表した。
◆技術とイノベーション、それをベースとするソリューションで安心・安全な移動を支える
ブリヂストンは、東京2020の公式タイヤサプライヤーとして、乗用車、競技支援車両、スタッフの移動をサポートするコンセプトカーなど、約3,000台の大会公式車両にタイヤとタイヤメンテナンスサービスを提供。
ブリヂストンがタイヤ事業で培ってきた技術とイノベーション、それをベースとするソリューションで、東京2020でのより安心・安全な移動をサポートするとのことだ。
概要は以下の通り。
○オリンピック・パラリンピック選手村で走行するトヨタ自動車(以下、トヨタ自動車)の自律走行BEV(Battery Electric Vehicle)「e-Palette」に専用タイヤを提供。
○メインプレスセンター(MPC)やテニス競技会場で使用されるトヨタ自動車の歩行領域BEVに、特殊形状の樹脂スポークで荷重を支えタイヤの空気充填を不要とする技術「エアフリーコンセプト」を採用したエアレスタイヤを提供。
空気圧管理などのタイヤメンテナンスが不要になり、パンクの心配もなくなるという。また、樹脂を使用することで、リサイクルも容易になるとのことだ。
○マラソン競技の先導車であるトヨタ自動車の燃料電池自動車(FCEV、Fuel Cell Electric Vehicle)「MIRAI」には、市販の新車装着タイヤとは異なる東京2020専用の特別仕様タイヤが装着される。
低転がり抵抗と静粛性に優れるこのタイヤは、「MIRAI」など電動車の課題である航続距離と快適性の両立に貢献するとのことだ。
○同じく、マラソン競技の先導車に使用されるトヨタ自動車のBEV「LQ」には、「ECOPIA EP500 ologic(エコピア イーピーゴヒャク オロジック)」を提供。
「ologic」は、タイヤを狭幅・大径化することで従来の転がり抵抗に加え、空気抵抗も低減する技術であるとし、総合的な走行抵抗の低減によりBEVの電費向上にも貢献するソリューションとのことだ。
○オリンピック・パラリンピック会場内、選手村などで使用されるトヨタ自動車の短距離・低速型BEV「APM(Accessible People Mover)」には、ブリヂストンのエコタイヤ「ECOPIA」が装着されるとしている。
また、ブリヂストンは、安心・安全で円滑な大会運営をサポートするため、タイヤに加え、東京2020で使用される車両に、タイヤ点検、交換などのタイヤメンテナンスサービスを提供するとのことだ。
◆アスリートやスタッフのための自転車と自転車メンテナンスサービスを提供
ブリヂストンは、50年以上にわたり競技用自転車を開発してきた知見を活かし、公益財団法人日本自転車競技連盟との契約のもと、東京2020の自転車競技トラック日本代表にトラック用自転車を開発。
ブリヂストンは、東京2020でトラック競技の「ケイリン」、「スプリント」、「オムニアム」、「マディソン」の4種目に出場する選手の自転車を供給するという。
同トラック用自転車は、ブリヂストンサイクルの競技用自転車開発のノウハウと、ブリヂストンのタイヤ開発で培ってきた解析技術や材料技術など、両社の技術力を結集して開発されたとのことだ。
また、ブリヂストンは、東京2020のスタッフ、ボランティア、アスリートの移動手段として、以下の通り総計800台以上の大会公式自転車を提供。
軽快に走行できるスポーツタイプの自転車「オルディナ F5B」、前後に大型のバスケットを装備した、荷物を運びやすい自転車「ビッケ ポーラー」、前後に大容量のコンテナ型バスケットを装備した、おしゃれに荷物を運べる自転車「トートボックス ラージ」の3種類の自転車を約400台提供するという。
さらに、これに加えて一般的なブリヂストン製市販自転車を約400台提供。これら総計800台以上の自転車は、東京2020終了後に地域の団体やプログラムに寄付され、役立てられる予定であるとしている。