メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.は、全米で数百万人の出品者と購入者がオンラインでモノの売買を行うことができるマーケットプレイスのUS版メルカリにおいて、Uber社(以下、Uber)との全米でのパートナーシップを通じたMercari Localの拡充を発表した。
これにより、ユーザーが地域の人々とつながり、さらに便利なガレージセールを体験することができるようになるとのことだ。
Mercari Localは、これまでMercari Nowとしてサンフランシスコ、ニューヨーク、ヒューストンなどの主要都市で展開していた非接触での同日集荷&配送サービスを、Uberとのパートナーシップを通じ新たにMercari Localとして全米展開するもの。
Mercari Localでは配送ロジスティクスをUberが担い、気軽に出品したい人や熱心なコレクターの人が必ず手に入れたいアイテム、日用品、唯一無二の掘り出しもの等の近距離売買をさらに簡単にし、そのすべてを自宅から快適に行うことができるという。
今回、同パートナーシップを通じることで、Uberのテクノロジーが提供する信頼性が近距離売買にもたらされることになるとしている。
具体的には、Uberのテクノロジープラットフォームが近隣の配達パートナーとのマッチングを行い、購入から数時間ほどでほぼすべての商品のオンデマンド配送を実現。
利便性を高めるために梱包を不要としているため、小さな家具やキッチン用品、フィットネス用品、ベビー用品などの配送料が高く、手配しづらい大型の出品物にとって理想的であるとのことだ。
この1年間で購入トレンドに変化が見られ、米国の消費者が中古品の売買を生活の一部として受容していることが示されているという。
メルカリが実施した最近の調査によると、回答者の75%がこの1年間で中古品を1回以上購入しており、購入者の半数以上は中古品の購入額が100ドルを超えていたことが明らかになった。
中古品の購入理由としては、お買い得品やユニークな商品の発見、そしてコミュニティに対する愛情などが挙げられているという。
また、オンラインのマーケットプレイスは、不要になった商品を出品して他の人に譲る際の取引の場としても成長を見せている。回答者の10人に1人が中古品の販売を通じて1,000ドル以上の売上金を獲得しているほか、78%が今後1年間で中古品を1つ以上出品する意向があると回答。
Mercari Localは、地域で売買できるより良い手段をメルカリの数百万のユーザーに提供し、Uberでの配車依頼と同様に簡単に新しい掘り出しものを見つけることができるとのことだ。
メルカリ 上級執行役員 兼 Mercari, Inc. CEOのJohn Lagerling氏は以下のように述べている。
「米国にある従来のガレージセールを考えてみると、整理整頓だけでなく地域の住民とのつながりも鍵となります。Mercari Localは購入や出品、現地コミュニティとのつながりを再定義し、これらすべてを自宅を出ることなく実施できるようになります。Uberとのエキサイティングな新しいパートナーシップによって、あらゆるモノの購入や出品体験がさらに簡単になり、全米でさらに簡単に中古品を出品できるようになったことを大変喜ばしく思います」
また、Uber CEOのDara Khosrowshahi氏は以下のようにコメント。
「Uberでは、テクノロジーの活用を通じてお客さまがボタンを押すだけであらゆる場所に移動でき、迅速かつ簡単にあらゆるものを手に入れることができるように尽力してきました。Uberのネットワークとメルカリのローカルなマーケットプレイスを組み合わせることで、買い物や配送を自宅で済ませることができます。商品の集荷や配送を簡単に実行できるオプションで、お客さまからの要望が高まりつつある便利で最新の買い物体験を創造します」
なお、同パートナーシップは、成功を収めたUber DirectをC2Cの取引に発展させたもの。2020年に開始したUber Directでは、エンドツーエンドでシームレスなユーザー体験を実現し、オンデマンド配送を提供。
小売業者がUber Directを使用した場合、ユーザーは小売業者のウェブサイトから直接注文することができ、配送業者が玄関口まで商品を届けるという。
現在、ユーザーとのつながりや国内の配送ニーズ管理のオペレーションを効率化できる手段として、世界中の小売業者や製造業者がUber Directを使用している。
このプラットフォームとメルカリの豊富な製品の組み合わせによって、ユーザーは希望するときに望んだ方法で簡単かつ便利に購入・出品することができるとのことだ。