若年層ほど移住 転職なき移住者は41%に マーケティング職種の移住者が最多 Wantedly調べ

tensyoku

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは、コロナ禍における移住と働き方に関する調査結果を発表した。(一部抜粋)

全回答者1,968名のうち20%にあたる395名が調査タイミングから3年以内に移住を経験したと回答した。

回答者を職種別に分類し、それぞれの分類における移住者割合を算出したところ、職種によって大きな差は見られなかったが、最多はマーケティングの26%、次いでプロダクトマネージャーの22%という結果になったとのことだ。

回答者を年代別に分類し、それぞれの分類における移住者割合を算出したところ若年層ほど比率が高く、20~24歳で25%、30~34歳、25~29歳で23%という結果になった。

移住した理由を聞いたところ、1位が「テレワーク主体の働き方になり、家賃が高い都心に住む理由がなくなったため」(26%)、2位が「実家の近くに住みたいと考えたので」(22%)、3位が「自然が多い場所に住みたいと考えたため」(21%)という結果だった。

移住して良かった点を聞いたところ、1位が「家賃などの生活コストが下がった」(42%)、2位が「生活のペースがゆっくりになった」(39%)、3位が「満員列車に乗らなくて良くなった」(35%)という結果となった。

一方、移住して課題に感じる点については1位が「知り合いがいないのが寂しい」(39%)、2位が「都心と比較して仕事が少ないので、今後のキャリアが不安」(27%)、3位が「車がないと何も出来ないのが面倒」(21%)。

生活するうえでの金銭コストや時間に余裕が出る一方で、先々のキャリア構築に対する不安の声があがったという。

直近3年間で移住しなかった1,442人のうち24%にあたる340名が移住を検討していたと回答。

移住を検討したものの移住しなかった理由の1位は「アフターコロナで会社の方針がどうなるか分からずまだ動く時ではないと考えたので」(48%)、2位は「今の職場から移住先からリモートで働くことが認められなかったため」23%、3位は「収入が減り、引っ越しする余裕がなくなったため」(19%)となった。

直近3年間で移住した395人のうち、移住に伴い転職した人は59%にあたる232人、転職なき移住者が41%にあたる163人という結果だった。

移住に伴い転職した人が転職先について重視したこと1位は「仕事内容のやりがい」(69%)、2位「自己成長性」(51%)、3位「給与水準」(43%)、4位「カルチャーマッチ」(31%)、5位は同列で「仕事内容の社会的意義」「勤務形態の柔軟性(リモートワーク、フレックスなど)」(30%)という結果となった。

転職なき移住者の中の移住後の働き方について聞いた所、1位「転職せずにテレワークで働いている」(51%)、2位「転職せずに移住先の支店へ移動」(12%)、3位「フリーランスになった」(11%)という結果になった。

過半数が会社は変えずにテレワークしながら移住しているという結果であることが分かった。

「転職せずにテレワークで働いている」(51%)という回答の職種別内訳を見るとエンジニアが26%、マーケティングが16%、営業が12%という結果だった。

営業職種の割合が多いのは、テレワークの普及に伴うテレビ会議等を通じた遠隔での営業活動の拡大が一因と思われると同社は推測している。

<調査概要>
調査対象:ビジネスSNS「Wantedly」ユーザー1,968名
調査期間:2021年6月30から7月6日
調査名:「移住と働き方に関する調査結果」
調査元:ウォンテッドリー

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