KDDI、新運用拠点を開設 テレワークと出社のハイブリッドな働き方を加速へ

KDDIは、さまざまなサービスの効率的かつ統合的な運用と、運用自動化機能を活用したサービス監視を取り入れることで、より安定した通信サービスを提供する新運用拠点を開設したと発表した。

新運用拠点

■背景

昨今、通信はさまざまなサービス・アプリケーションやビジネスの根幹を支える存在となり、ユーザーの利用形態も多様化。

今後、ますます加速する5Gネットワークの展開や「KDDI Accelerate 5.0」を支える運用も求められる一方で、急激な気候変動による大雨・台風被害の拡大や巨大地震など、大規模自然災害時の安定した通信サービスの維持や迅速な復旧も求められており、大きく変動する環境に応じた運用体制の転換が必要となっていたという。

■新運用拠点での取り組み

新運用拠点の開設に伴い、新たなシステムを構築し、より安定した通信サービスの提供を目指すとしている。

(1)従来、基地局設備、コア設備、インターネット設備など設備を主体とした運用・監視を行っていたが、さまざまなサービスを統合的に運用・監視できるシステムを構築。これにより、不具合の検知から復旧までをワンストップで迅速に対応することが可能となるという。

(2)運用・監視に必要なさまざまな情報を監視室前方に配置された縦約2m×横約20mの大画面モニタに表示。これにより、監視室にいるすべてのメンバーが重要な情報をリアルタイムに把握することが可能となる。

(3)不具合が発生した際に、発生箇所から復旧方法までを自動で判断し、ワンタッチで不具合復旧が可能となる運用自動化基盤を構築。これにより、迅速に精度の高い復旧作業を行うことが可能となる。

また、運用業務を行うメンバーのオフィススペースでは、従来の拠点から座席数を約5割削減。

新しい働き方を推進するオフィススペース

2020年7月に発表した「KDDI新働き方宣言に基づき、運用・監視業務だけでなく、時間や場所にとらわれず成果を出す新しい働き方を推進していくとのことだ。

新しい働き方を推進するオフィススペース

KDDIは、今後も、運用・監視手法の改善を進め、2020年5月に策定した「KDDI Sustainable Action ~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」における「命をつなぐ~災害対策・通信基盤の強靭化~」に取り組んでいくとしている。

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