Zホールディングス(以下、ZHD)は、グループ企業横断でAI人材を育成するコミュニティ「Z AIアカデミア」を、ZHDの企業内大学「Zアカデミア」内に発足したことを発表した。
「Z AIアカデミア」では、グループ企業であるヤフー、LINE、一休、アスクル、ZOZOグループが初期コア企業として参加。
AI人材が集まり学ぶ場を提供することで、グループ内における知識の共有やAIを利用したビジネス協業を促進し、研究者やエンジニアのみならず、“AIを活用する”プロダクトマネージャーやプロデューサーといった多様な職種も含め、“文理両軸”におけるAI人材の育成に注力するという。
ZHDグループでは、AIを中心に各事業を成長させるため、5年間で5,000億円の投資、そしてAI活用に携わる国内外のエンジニアについて、5年間で5,000名の増員を計画しているという。
「Z AIアカデミア」は、まず「AIケーススタディコミッティ」を設置し、AI技術のアルゴリズムやビジネスへの利活用事例を紹介する座学や、ワークショップやグループ人材の交流会を通して、参加者の知識向上を目指す。
また、研究者やエンジニアのみならず、今後の業務遂行やスキルアップを図るシーンでAIの知見が有益となる幅広い職種を「AIを活用する人材」として定義し、ノンエンジニアや文系出身人材からのA Iプロフェッショナルの育成にも注力していくとのことだ。
なお、「Z AIアカデミア」では、初期コア企業だけでなく、すべてのZHDグループ従業員に向けた学習機会の提供やコミュニティ形成も積極的に行っていくとしている。
ZHDは、グループ全体のAIに関するナレッジ・実践力の底上げ・人材育成を図ることによって、AI人材不足という社会課題とも向き合いながら、「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」の実現を目指す方針を示している。
「Zアカデミア」学長 伊藤 羊一氏は「「Zアカデミア」は、ZHDグループの横糸を繋ぐ企業内大学として発足いたしました。AI人材の不足は、ZHDグループだけではなく、現代日本が抱える課題の一つです。「Z AIアカデミア」では、まずはZHDグループの従業員から、この新たな基礎スキルを身につけ、そしてどのように活用していくべきかについて、皆で議論する場を提供していきたいと考えています。」とコメントしている。