日立製作所（以下、日立）は、2021年3月31日に締結した最終契約に基づき、米国時間7月13日、GlobalLogic Inc.（以下、GlobalLogic社）の買収を完了したと発表した。

2021年3月31日付のニュースリリースで発表したとおり、今回の買収を通じて、日立の米国子会社Hitachi Global Digital Holdings LLC（以下、HGDH社）は、GlobalLogic社の親会社であるGlobalLogic Worldwide Holdings, Inc.（以下、GlobalLogic Worldwide Holdings社）の発行済み株式の 100％を取得し、GlobalLogic Worldwide Holdings社およびGlobalLogic社はHGDH社の完全子会社となったとのことだ。

GlobalLogic社は、世界各地のエンジニアリングセンターやデザインスタジオで働く2万1,000人以上のプロフェッショナルな人財を擁している。

高度なデジタルエンジニアリング、エクスペリエンスデザインおよびデータサービスの専門性を生かし、グローバル規模での協創を通じて、顧客のイノベーションを加速し、新たなデジタル製品やユーザーエクスペリエンスの開発を支援しているという。

日立グループは、今回の買収により、デジタル技術を活用して顧客や社会が直面する課題を解決する社会イノベーション事業を強化。

また、それとともに、その中核を担うLumada事業をグローバルに拡大することで、社会インフラのDX（デジタルトランスフォーメーション）を世界規模で加速することが可能となるとしている。

さらに、GlobalLogic社のケイパビリティとLumadaを融合することにより、Lumada上で蓄積されてきた豊富なデジタルソリューションをグローバルに展開するとともに、クラウド上での迅速なアプリケーション開発により、顧客や社会の課題解決を加速するという。

GlobalLogic社と日立の5セクター（IT、エネルギー、インダストリー、モビリティ、ライフ）ならびにオートモティブシステム事業（日立Astemo）が連携することで、日立の有する幅広いプロダクト群をデジタル技術により高付加価値化し、新たなLumadaソリューションの創出をめざすとのことだ。

これらの取り組みを通じて、日立とGlobalLogic社は一体となって、高成長が見込まれるDX関連市場でLumada事業のグローバル展開を加速。

そして、重要領域である「環境」「レジリエンス」「安心・安全」に注力し、顧客の社会価値、環境価値、経済価値の向上と、持続可能な社会の実現に貢献することをめざすとしている。