YouTubeは、スマートフォンでキャッチーなショート動画を撮影から編集、投稿まで簡単にできるYouTubeの新機能YouTubeショート(ベータ版)を国内で順次公開すると発表した。

2020年9月にインドで初めて公開して以来26か国で提供してきたYouTubeショートは、日本を含む世界100か国以上で利用できるようになったとのことだ。

YouTubeのスマートフォンアプリでは、ショート動画はすでに視聴可能であったが、今回のベータ版の提供開始により、新たに複数の動画をつなぎ合わせるマルチセグメントカメラ、楽曲を追加する機能、速度の設定などを含む動画作成ツールを使って誰でも簡単にショート動画を作成できるようになるという。

また、YouTubeショートのグローバル展開に合わせて、以下の機能を新たに追加。

●動画の特定のポイントにテキストを追加する
●ショート動画に自動でキャプションを追加する
●ショートカメラで最大60秒の動画を撮影する
●スマートフォンのギャラリーからクリップを追加して、ショートカメラで撮影した動画に追加する

フィルターを追加して動画のカラーを修正する(より多くのエフェクトを順次追加予定)

新機能には、他のショート動画だけでなく、世界中の数十億の動画を含むYouTube全体の動画から音声をサンプリングできる機能も含まれており、これまでにない新しい動画体験の場を提供するという。

例えば、ユーザーは自分のお気に入りのジョークに反応したり、クリエイターの最新レシピに挑戦したり、面白いコントのフォーマットを再現したりして、YouTubeで見ているコンテンツに自分なりの工夫を加えて、新しいファンや視聴者を見つけ、繋がることができる。

また一方で、クリエイターは、動画のサンプリングを許可するかどうかを設定することができ、希望しない場合にはオプトアウトできるとのことだ。

YouTube全体でシームレスな視聴体験を提供

楽しいショート動画の発見やクリエイターとの出会いを繋げることは、YouTubeを体験するなかで重要な要素となっている。そのために、作成ツールを発表する前からYouTubeのトップページにショート動画のセクションを追加し、次の動画へ簡単に縦スワイプできるようにしたとしている。

また、近日中にモバイル上で簡単にショート動画を視聴できるように新しい「ショート」タブを追加する予定であるとのことだ。

YouTubeショートのグローバルでの再生回数は、現時点で1日あたり65億回を超えている。

またYouTubeショートは、ユーザーがこれまで親しんできたその他のYouTubeコンテンツと同様に楽しめる。例えば、YouTubeショートで使用されている楽曲をそのままYouTubeで探したり、ミュージックビデオを視聴したり、アーティストについて詳しく調べることができるとのことだ。

クリエイターをサポート

YouTubeは、あらゆる世代のクリエイターがクリエティビティをビジネスに変え、次世代のメディア企業として活躍するのを支援してきた。

YouTubeは、クリエイター、アーティスト、メディア企業に過去3年間で300億ドル以上を還元しているとのことだ。

YouTubeショートは、YouTubeで動画を視聴したり、動画を作成する新しい方法となる。

YouTubeは、YouTubeショートを収益化し、クリエイターのコンテンツに還元する様々な方法を検討しており、これには、最近発表(英文)したYouTubeショートファンドも含むという。

同プログラムでは、2021年から2022年にかけて合計1億ドルをクリエイターに提供する予定であるとしている。