イタリア・ミラノ―2021年7月13日、レノボは、2021年/2022年シーズンより、世界的なサッカークラブであるFCインテルナツィオナーレ・ミラノ(以下、インテル・ミラノ)と、複数年にわたるパートナーシップ契約を更新し、ユニフォームシャツの背面スポンサーとなることを発表した。
インテルの公式グローバル・テクノロジー・パートナーに就任した2019年より、レノボは同クラブのデジタル体験の変革で不可欠な役割を果たしており、アッピアーノ・ジェンティーレにあるインテル・ミラノの蘇寧トレーニングセンターとインテル・ミラノ本部の両方で、よりスマートで重要なテクノロジーを提供しているという。
新たなパートナーシップの拡大により、レノボは、サーバー、データ管理、ストレージ、スマート・コラボレーション機器、ラップトップ、モニター、アクセサリーなどのテクノロジーを提供し、膨大なデータの収集・管理、オペレーションの変革、ピッチ内外での成果の向上をサポートするとしている。
さらに、インテル・ミラノの過去のアーカイブや文書をデジタル化し、データへの容易なアクセスを実現するとのことだ。
インテル・ミラノの伝統は、他のクラブの追随を許さないという。1909年のチーム発足以降、イタリアサッカーのトップリーグ(セリエA)からの降格経験のない唯一のクラブとして、UEFAチャンピオンズリーグで3度も優勝。セリエAでは通算19回の優勝を誇り、イタリアの王者として君臨している。
レノボとのパートナーシップを締結した2019年以降、インテル・ミラノは多数のオペレーション分野でのパフォーマンスを向上させているという。
●インテル・ミラノのデータ処理性能と速度は20%向上しており、データラングリングに必要な選手関連のデータポイント6,000万件を含む、過去2シーズンのトレーニング中に収集された1億件以上のGPSデータポイントを管理。
●Lenovoサーバーの高い演算能力により、インテル・ミラノは、レポート処理に要する時間を25%短縮。
●レノボのデータストレージを活用し、メディア資産管理(MAM)において、5万時間分のデジタル動画へアクセスを可能とし、デジタルアーカイブ上の400TBのデジタルコンテンツを管理。
●イタリアでも有数の最先端のパフォーマンス分析ワークフローを通じ、安定性、柔軟性、拡張性、セキュリティを向上。
ユニフォームシャツに関するスポンサーシップ
なお、今回のユニフォームシャツに関するスポンサー契約は、2つのアイコニックなブランドのハイパフォーマンスと継続的なイノベーションに対する共通の価値観を象徴するもの。
チームユニフォームのシャツ背面という、人気のスポットにLenovoロゴを戦略的に配置することで、セリエAとコッパ・イタリアの両方でブランド認知度の大幅な拡大が期待されるとのことだ。
グローバル・テクノロジー・パートナー
この2年間を通じ、レノボはインテル・ミラノのグローバル・テクノロジー・パートナーとして、クラブ運営に深く関与してきた。
具体的には、エッジサーバー機器の統合による、データの収集・処理のさらなる効率化に加えて、レノボの高性能PC、モニター、スマート・コラボレーション機器を提供してきた。
これらに加え、今回パートナーシップの拡大により、ハードウェア、ソフトウェア、サポートを対象に以下の包括的なITソリューションを提供するとのことだ。
●選手関連のテクノロジー
高性能なデータストレージ機能とデータ処理機能により、分析機能を駆使して、選手の育成をサポート。
トレーニング・セッションでは、全地球測位システム(GPS)も活用しており、選手の移動速度、移動距離、運動量、チーム全体のパフォーマンスに対する影響を分析して、チームのトレーニング・スケジュールに反映。
このようなトレーニング・セッション時に利用されるデータは、試合後の検証のみならず、今後の試合の戦略的な計画にも役立てられる。
●ファン関連のテクノロジー
アジア圏でのフォロワー数でイタリアのサッカークラブとしては最多の人数を誇る5,000万人以上のファンを持つインテル・ミラノは、レノボのテクノロジーにより試合観戦の体験を強化し、レジェンドチームとして日々の活動に新たな視点を得ているという。
レノボのメディア資産管理(MAM)ソリューションを活用することで、5万時間分の動画を含む膨大なデジタル資産のオンライン・アーカイブを実現し、オンデマンドでの容易なアクセスとカスタマイズが可能。
例えばファンは、名前と生年月日をインテル・ミラノのデジタルアーカイブに入力すると、自分が生まれてからクラブで起こった出来事を知ることができる。
●業務関連のテクノロジー
レノボでは、インテル・ミラノのニーズに応じたスマートテクノロジーを確立しており、クラブの本部とトレーニング施設の技術開発向けに専門知識を提供している。
ThinkPad™ラップトップ、ThinkVision™モニター、ThinkSmart™コラボレーション端末からなる、レノボの世界をリードするハードウェア/ソフトウェア・ソリューションは、働き方の未来を切り開くものとして、リモート/ハイブリッド・コラボレーションやビジネス・オペレーションの合理化にも対応。
レノボのテクノロジーを活用することで、Web会議やリモートワークを通じ、シームレスなコラボレーションが可能であるとのことだ。
FCインテルナツィオナーレ・ミラノのコーポレートCEOであるAlessandro Antonello氏は、次のようにコメント。
「サッカーとテクノロジーの融合は、インテル・ミラノを新たな高みへと導く上で欠かせないものであり、ファンとの交流手段から利用可能なツールに至るまで、今回のレノボとのパートナーシップは、あらゆる側面で中心的な役割を果たしてくれます。インテル・ミラノはレノボとのパートナーシップ拡大を嬉しく思います。私たちが力を合わせ、イノベーションを発展させることで、インテル・ミラノは今後、より技術的に進化した未来志向のクラブとなるはずです。」
また、レノボのインテリジェント・デバイス・グループ・プレジデントであるLuca Rossi氏は、次のように述べている。
「インテル・ミラノとのテクノロジー・パートナーシップの発足当初より、そのパフォーマンスは目に見える形で向上しています。これは単なるスポンサーシップに留まらず、ピッチ内外での継続的な成功を目指す、勝利の精神の融合です。『Smarter Technology for All』というビジョンに基づき、当社はパートナーシップを強化し続けることを熱望しています。インテル・ミラノのデジタルトランスフォーメーションを本当の意味で進化させることで、次世代のファンとより幅広いコミュニティのために、未来のクラブに向けた変革を行っていきます。」