ブックオフとNPO、「在宅で取り組むSDGs」実施 不要品集荷で児童労働を防止へ

TAG:
SDGs

国際協力NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」は、不要品の無料集荷を通じて全国の自宅から世界の児童労働問題の削減・防止の支援に参加できる「ホンノ、キモチです。」キャンペーンを、 8月31日までブックオフコーポレーションと共同実施すると発表した。

ブックオフとNPO、「在宅で取り組むSDGs」実施 不要品集荷で児童労働を防止へ

「ホンノ、キモチです。」キャンペーンは、家にある書籍などをブックオフが買い取り、その全額がシャプラニールの児童労働防止の支援活動の資金として活用される。

ブックオフのモノで寄付・社会貢献できる買取寄付型サービス「キモチと。」を利用し無料で集荷するため、誰もが自宅から安心して参加できる取り組みとのことだ。

世界の子どもの10人に1人が従事する児童労働の削減を目指し、不要になった物品を教育などの支援に変えて、日本からの支援のキモチと共に家事使用人の多いバングラデシュなどに届けるとしている。

例えば本10冊が途上国の子どもへの授業1回分の寄付に相当するという。

本・コミック以外にもCD・DVD、断捨離の難しいおもちゃなども対象。

ゲームソフト20本がミシン研修1カ月分に相当するなど、縫製産業が盛んな現地の将来の仕事のスキル・選択肢に繋がるとしている。

<「ホンノ、キモチです。」キャンペーン概要>
受付期間:2021年6月12日(土)~2021年8月31日(火)
参加・寄付の方法:
①対象物品の本・コミック等をまとめる
②段ボール箱などに梱包する
③キャンペーンサイトより「無料集荷の申し込み」で完了
対象物品:本・コミック、CD・DVD、ゲーム類、おもちゃ、フィギュアなど

同キャンペーンと同時に、日本国内への児童労働問題の啓発に向けて、 SDGsと児童労働の関りについて学べるイベントを夏休みに開催。

日程は、2021年8月7日(土)13:00~14:00。

バングラデシュの生活や文化も含めてゼロから学べる内容だという。

バングラデシュで家事使用人として働く少女は、国際労働機関の推計で30万人以上とされ、外から目が届かない家の中で一日中仕事し学校にも行けず、食品・工業品のような業界団体が存在せず、サプライチェーンの監視が働かず、児童労働の中でも改善が進まない状況だという。

家事使用人として働く女の子

ブックオフは、国連で全会一致で採択された「児童労働撤廃国際年」である2021年、及びコロナ禍で増大する児童労働の防止強化に向けて共同で取り組みを実施しており、期間中の買取金額を10%増加し全額を寄付として活用し、支援活動とSDGsの取り組みを強化。

今後も現地と国内における学びの循環と、参加者の支援のキモチが循環する活動を進めていく方針を示している。

モバイルバージョンを終了