マネーフォワードは、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム『cowcamo(カウカモ)』を展開するツクルバとの業務提携を通じて、不動産領域に参入すると発表した。
同業務提携により、両社のユーザー基盤やそれぞれの金融・不動産領域における知見を活かし、居住用不動産の所有者を対象に、居住用不動産の評価・管理を通じて、住み替えを提案・支援する新サービスを共同開発するという。
なお、新サービスの提供は2022年内を予定しているとのことだ。
日本では、「家は一生の買い物」という考え方が定着しており、多くの人が長期間の住宅ローンを利用して住宅を購入している。
住宅購入は、日々の暮らしの満足度向上や、思い描く暮らしの実現などのメリットがある一方で、収入の減少により住宅ローンの返済し続けられるかという不安を持つ人が少なくないという。
実際に金融庁の調査によると、2020年3月10日から2021年3月末までに、新型コロナウイルス感染症の拡大などにより収入が急減し、住宅ローン返済の負担を軽減するために銀行等に借入条件の変更を申し込んだ件数が43,145件あったと報告されているとのことだ。
こうした課題を解決するため、同社とツクルバは、今回、業務提携し、新サービスを共同開発するに至ったとしている。
同業務提携を通じた取り組みの第一段階として、同社はユーザーの「所有している住宅の価値を把握したい」といったニーズに対応し、金融資産だけでなく不動産を含めた資産の見える化を実現。
これにより、住まいにまつわるお金の悩みを解決する不動産領域のサービス提供が可能になるとしている。
またツクルバは、ユーザーが住宅の資産価値を把握しやすくなることで、住まいの売却相談につなげることができ、これにより、『cowcamo』上により魅力的な物件を集めることが可能になり、中古住宅の多様な選択肢を提示することができるようになるとのことだ。