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ファミリーマートは、2020年度における、物流の配送トラックから排出されるCO2が、2017年度対比で13.2%削減となったため、物流におけるCO2削減の取り組みと併せて発表した。
ファミリーマートでは、環境に関する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定し、持続可能な社会の実現に貢献するため、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマについて数値目標を設定し、取り組みを進めている。
「ファミマecoビジョン2050」に加え、物流面については、配送トラックから排出されるCO2を、2030年に2017年度比30%削減を目標に、クリーンディーゼル車両(環境配慮車両)の導入や、配送の効率化など、目標達成に向けた、さまざまな実行可能な施策を進めているとのことだ。
また、EV(電動)トラックやFCV(燃料電池)トラックの導入、環境配慮型燃料の導入の実験も積極的に進めており、今後の本格導入と、さらなるCO2削減のための取り組みを進めていくとしている。
◆2020年度の物流におけるCO2削減実績
・2017年度対比CO2排出量13.2%削減 ※当初計画、2017年度対比CO2排出量10%削減
【主な取り組み】
①クリーンディーゼル車両の導入
・2019年9月から、燃費性能がよく、最新の排出ガス規制をクリアしたクリーンディーゼル車両を、順次導入。2020年度までに、累計で約700台導入し2025年までに全配送車両(約4500台)をクリーンディーゼル車に入れ替えする予定。
・既存のディーゼル車両と比べて、CO2の排出量が年間で一台当たり約1トン削減される。
②配送の効率化
・効率的なルート設定による、配送コースや配送車両台数の削減を実施することで、2017年度対比、走行距離で約4000万キロ(約15%)、車両台数で約400台(約10%)を削減。
・渋滞の影響を回避し、短時間で多くの店舗を効率よく巡回するために、物流センターや店舗間の経路・時間を記録・管理する輸配送管理システム(TMS)を導入し、最適な配送経路・時間のためのシミュレーションに活用している。
【その他の取り組み】
①EVトラックの導入
・2019年2月から、商用車としては初となる2室2温度帯(チルド/米飯配送)の設備を備えたEVトラックの実証実験を進めている。現在、2台のEVトラックが稼働している。
②FCVトラックの導入
・2021年中に、FCV小型トラック(最大積載量3トン)による実証実験を開始し、2022年度以降の本格導入を検討。
・福島県とトヨタ自動車による「福島県での水素を活用した新たな未来のまちづくり」に賛同し、2022年度以降における、福島県内での配送トラックのFCV化などの検討を進めていく。
③環境配慮型燃料の導入
・2021年6月から、横浜市内の配送センターの一部車両で、軽油の代わりに、廃食油などを原料とした再生燃料を100%使用する実証実験を進めている。国内コンビニ業界では初の取り組みとなる。
ファミリーマートは、今年創立40周年を迎える。今後も「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、利用客一人ひとりと家族のようにつながりながら、地域社会に貢献する姿勢を貫くとともに、40周年を記念したプロジェクト「40のいいこと!?」として、便利さの先にある、なくてはならない場所を目指していくとしている。