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ミズノとマツダは、共同開発した新コンセプトのドライビングシューズ「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」をクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」で、2021年7月6日14時に予約受注を開始(届け予定は2022年3月末)したと発表した。
スポーツ品開発のために人の動きを研究し人と用具の調和を追求するミズノと、人間中心のクルマづくりで人馬一体の走りを追求する自動車メーカーのマツダは、2015年から様々な分野においてエンジニアの技術交流を行っている。
「人間中心のモノづくり」という共通の開発思想を持つ両社の共創により、人と用具とクルマの調和による「クルマと通じ合う歓び」という新たな価値をつくり出したとのことだ。
今回発売するドライビングシューズは、マツダのドライビングポジションをはじめとする意のままの走りを実現する技術、ミズノが持つ幅広いスポーツ品開発で培ったテクノロジーを掛け合わせることによって完成。
「軽快でありながら、安定性の高い快適なペダル操作」という運転体験をドライバーに提供するとしている。
■ミズノとマツダ共同開発について
ミズノとマツダは「クルマと通じ合う歓び」という新たな価値を創出するため、人とクルマの間にあるインターフェースであるシューズに着目。
クルマの運転における足の動作には、床面に踵を着け足首を伸ばして足裏でペダルを踏み込む、つま先を引き上げてペダルを戻す、床に着けた踵を中心にペダルを踏みかえるなどがある。
「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」は、運転操作をサポートする機能により、人とクルマが一体となる走り心地、クルマと通じ合う歓びを提供するとのことだ。
■「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」の特長について
ペダルコントロール性を向上させる『背屈サポートアッパー』
「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」の足首周りには競泳水着の姿勢制御技術を活用し伸縮性の高いストレッチ素材を採用。ストレッチ素材の戻る力(収縮力)がつま先を引き上げる動作をサポートすることで、アクセルペダルとブレーキペダルを踏みかえやすくしているという。
また、踏み込み時には、ストレッチ素材の伸びを抑える力により、踏み込み加減の微調整をしやすくするため、ドライバーのペダルコントロール性をより緻密にしたとしている。
履き心地の良さとペダルフィールを両立する『MIZUNO COB(ミズノコブ)』
従来のドライビングシューズに見られる薄く硬いソールは、歩行などの日常的な使用が難しいという課題があったという。
「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」のソール部には、クッション性を確保しながらも、トレーニングシューズ開発で培った情報伝達技術を活用した足裏の感度を高める『MIZUNO COB』を採用。
足裏と接するミッドソールの上面にアウトソールの凹凸と連動する凹凸構造を配し、アウトソールから入力される情報を足裏により正確に伝達するという。これにより、日常履きに使える快適さを持ちながら、運転時にはダイレクトなペダルフィールを提供するとのことだ。
かかとの安定感と軽快なペダル操作を追求した『ラウンドソール』
「マツダ/ミズノ ドライビングシューズ」のアウトソールには、床面への足の接地を安定させる『ラウンドソール』を採用。
アウトソールのかかと部分に丸みを持たせアッパーの側面部、後方部まで巻き上げることで、床面との接地面積を増やしているという。その結果、かかと部分を軸に足を前後左右に動かしやすくなるため、安定したペダル踏み込み操作とスムーズな踏みかえ操作を追求。
■ミズノの今後の製品開発について
ミズノは、スポーツをするアスリートだけでなく、一般生活者や働く人たちへも、スポーツを通じた新たな価値を提供出来る商品の企画開発に取り組んでいる。
今回のドライビングシューズ開発から得られた知見を通して、様々な使用シーンを想定したドライバー向けシューズ・用具開発に取り組み、新たな価値を提供していくとのことだ。
さらに、スポーツの力で社会に貢献できる新たな価値創造に取り組んでいくとしている。