GMOあおぞらネット銀行、「中長期の事業戦略」を発表 テックファーストな銀行へ

GMO-aozora-bank

GMOあおぞらネット銀行は、2021年7月17日をもって、インターネット銀行事業開始から4年目を迎え、本年を「第二創業期」と位置づけるとことを発表した。

GMOあおぞらネット銀行、「中長期の事業戦略」を発表 テックファーストな銀行へ

同社は、中長期の戦略として3つの大きな柱、「1.スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」、「2.組込型金融サービスNo.1」、「3.テックファーストな銀行No.1」を掲げるという。

中長期戦略における3つの柱

これまで提供している法人向けサービスの改善、改修を行うと共に、中長期戦略の3つの柱を実現するため、今年度は以下の新サービスの開始・拡充を予定しているとのことだ。

・法人口座への新サービス追加・拡充

提携企業の優良なサービスをオトクに使える「ビジネスサポートサービス」において、提携企業をさらに増やし、より一層法人のユーザーのビジネスを支援するという。

加えて、10万円の少額融資「あんしん10万円」を付帯、及び他金融機関の入出金も一元管理できる「入出金アプリfreee 入出金管理with GMOあおぞらネット銀行」の2つのサービスを新たに提供。

「あんしん10万円」は、法人口座開設時またはインターネットバンキング上で申し込みだけで、融資審査書類不要で10万円の融資枠を標準装備。

また10万円の少額融資だけでなく、本年度は、オンラインで審査・申込が可能な新たな極度型ローンの開始も予定しているとのことだ。

「入出金アプリfreee 入出金管理with GMOあおぞらネット銀行」では、同社だけでなく、他金融機関の口座も一元管理できるアプリを無償提供。

パソコン、もしくは専用アプリから、他金融機関のインターネットバンキングにログインしなくても、すべての取引銀行の口座残高や入出金明細が一元管理できるようになり、法人ユーザーの残高管理や資金繰り管理をサポート。

・かんたん組込型金融サービス

これまで「API連携サービス」や「プラットフォーム銀行サービス」という名称で提供してきたサービスを「かんたん組込型金融サービス」と名称変更し、ビジネスニーズに適したサービスを提案するサービス体系に進化。

事業者の業歴や事業規模に関わらず、ユーザーのビジネスに契約企業137社超(2021年6月末時点)を誇る銀行APIや、専用カード、専用支店などの豊富なラインアップから、ユーザーのビジネスに必要な銀行機能を組み込めるよう、ユーザーへの提案を強化するとしている。

また、新たなデジタルビジネスを検討している企業や、アイデアを持つ起業家や学生といった幅広い人々に、銀行機能のパーツを組み込む「組込型金融」を用いた新たなデジタルサービスのアイデアを、世界中のすべての人に向けてテストする仕組み(エコシステム)「デジタルビジネスガレージ ichibar」(以下、ichibar)を提供。

「ichibar」は、組込型金融のアイデアの創生から市場での本番テストまでをsunabarとともに一気通貫でサポートするとのことだ。

・テックファーストな銀行

「第二創業期」と位置づける本年は、法人ユーザー向けのサービスに戦略を集中し、法人ユーザー(事業者)の先にいる、サービス利用者であるユーザーへシームレスな金融接点を創出するため、「エンジニアのエンジニアによるエンジニアのため」の未来型銀行=“究極のテックバンクサービス”を提供する銀行として、その根幹を支えるエンジニアファーストな環境を構築するとしている。

同社は、業界では珍しくエンジニア比率が40%超の銀行だというが、さらに、その比率を50%にまで引き上げるとのことだ。

モバイルバージョンを終了