ダスキンは、廃プラスチック問題に対して、企業としての社会的責任を果たし国の定めたプラスチック資源循環戦略に対応していくため、2020年6月に事業を開始した共同出資会社「アールプラスジャパン」に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組むと発表した。
今回、将来的に使用済みプラスチックからのリサイクル素材の提供を得るため、使用済みプラスチックの再資源化開発を進める「アールプラスジャパン」とともに技術、仕組みの構築に努めるとのことだ。
アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷が少なく効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めている。
世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造に、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指しているという。
この技術が確立できれば、従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しているとのことだ。
同社は、2021年6月24日に策定した「ダスキン環境目標 2030(DUSKIN Green Target 2030)において、2030年までに容器包装プラスチックリサイクル率60%、化石資源由来プラスチック25%排出抑制(2020年度比)にすることを目標に掲げている。
今後もプラスチック容器包装の3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再資源化)とリニューアブル(再生可能資源への代替)の推進に取り組んでいく方針を示している。