日本経済新聞社は、日経電子版及び日経電子版Pro(法人向けサービス)のWEBサービスの記事翻訳機能を拡充し、従来の英訳に加え、要望の多かった中国語の翻訳機能を追加したと発表した。
記事の上部にあるメニューバーの「翻訳」ボタンをクリックすると、対象記事の和文と英文が並んで表示され、さらに画面上部の「中国語で翻訳する」ボタンにより中国語訳が表示されるという。
同サービスは徳島大学発のベンチャー企業、言語理解研究所(ILU、徳島市)と開発したとのことだ。
第三者の翻訳サービスを活用するにあたり、ILUが開発した独自の日本語言語理解エンジンを採用。
日本語の構文を分析して翻訳しやすいように分割・並び替えしたり、対訳辞書で経済用語、企業名や人名など固有名詞を置換したりする変換機能によって誤訳を軽減したとしている。
翻訳後の自動ポストエディット機能で、より適切な中国語表現への修正、過度な訳文の削除を自動処理して翻訳精度を高めたという。
また、翻訳結果を自由に編集できるような仕様にしており、意見や要望を受け付ける体制も整えており、読者の声を翻訳精度の向上につなげていくとのことだ。