みんなのコード・Waffle、小学校の女性教員向けに特化したプログラミング教育の教員養成プログラム「SteP」を開始

公教育におけるプログラミング教育の普及を目指す特定非営利活動法人みんなのコード(以下、みんなのコード)と、IT分野のジェンダーギャップの解消を目指す一般社団法人Waffle(以下、Waffle)は、小学校の女性教員向けに特化したプログラミング教育の教員養成プログラム「SteP(Step by step for teacher’s programmingの略称、読み方:ステップ)」を開始することを発表した。

「SteP」は、プログラミング教育において小学校の女性教員の積極的な参画を促進することで、最終的には学校教育における「ITや理系は男性が選択するもの」といったアンコンシャスバイス(無意識の思い込み)やジェンダーギャップの解消を目指していくという。

同プログラムの開催にあたっては、アドビの助成金プログラム「Adobe Employee Community Fund(ECF)」の支援のもと実施していくとのことだ。

みんなのコードが過去3年間実施してきた、現役小学校教員向けの「プログラミング教育指導教員養成塾」は、未経験の教員が効果的な授業を実施できるよう支援している。のべ2,100名超の小学校教員が参加してきたが、約8割が男性とのことだ。

しかし、小学校教員の6は女性であることから、ジェンダーバランスの不均衡に問題意識を持っていたという。

プログラミング教育に関する研修の参加者が男性に偏りがちな理由の一つとして、「プログラミング」「パソコン」という言葉から、学校内において男性教員への研修参加の促しが多いという声もあるという。

今回、この課題を解決するべく、みんなのコードとWaffleが協働し、小学校の女性教員限定でプログラミング教育を実践できる環境づくりをサポート。同プログラムを通じて、ジェンダーステレオタイプを取り除き、より多くの女性教員にプログラミング教育を教えることを促すことを目指していくとしている。

今後の展望として、中学校・高等学校の女性教員へと対象を広げるとともに、教員の性別によって子どもたちのプログラミングに対する興味・関心を抱く割合の変化の調査なども積極的に実施していくとしている。

【同プログラムの具体的な内容】

同プログラムは、インプットを目的に2日間の研修を行った後、参加者が所属校にて授業の実践を行い、3学期にその実践内容を参加者同士で共有し合うとしている。

研修では、プログラミング教育に関する知識の習得だけでなく、専門家からジェンダーステレオタイプに関するレクチャーを受けたり、みんなのコードの「プログラミング教育指導教員養成塾」の女性修了生のサポートや、全国から集まる仲間とのネットワークを構築できることも大きな特徴。

関東近郊在住の人は東京都内の会場から参加し、それ以外の地域の方はオンラインでの参加も可能であるとのことだ。

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