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マイクロソフトは、Windows11を発表。
Windowsは、常に世界のイノベーションの舞台として存在してきたという。
グローバルなビジネスの基盤であり、新進気鋭のスタートアップ企業が誰もが知る存在になった場所でもあるとのことだ。ウェブが生まれると、それはWindowsの上で成長してきた。
多くの人が、初めてメールを書いたのも、初めてPCゲームをプレイしたのも、初めてプログラムのコードを書いたのもWindowsであるとし、Windowsは、人々が創造し、つながり、学習し、達成するための場所であり、現時点で10億以上もの人々が利用しているプラットフォームとなっている。
今回、18か月の間にPCの使い方は驚くほど変化したという。
自分の生活に合わせるのではなく、生活全体をPCに合わせようとし、人々のデバイスは、会議、授業、仕事をこなすためだけのものではなく、友人とゲームをしたり、お気に入りの番組を見たり、互いがつながるためのものとなった。
また、一番の変化は、実用的で機能的なものから、個人的で感情的なものになってきたことであるという。
この点が、マイクロソフトが、次世代のWindowsを構築していく上でのインスピレーションになったとし、創造し、学び、遊び、そして何よりも、新しい方法でつながることができる慣れ親しんだ場所を造るということであるとしている。
Windows11は、複雑なものを取り除き、シンプルな使いやすさを提供するとのことだ。
今回、マイクロソフトは、人々の生産性を向上し、創造性を引き出すために、デザインとユーザーエクスペリエンスを簡素化。モダンで、フレッシュ、クリーン、そして美しいデザインとなった。
新しいスタートボタン、タスクバー、サウンド、フォント、アイコンなど、あらゆる要素が、的確にコントロールでき、落ち着きと安心感をもたらすことを目指して設計されている。
スタートボタンを中心に据え、必要なものをすぐに見つけられるようにしたという。スタートボタンは、クラウドとMicrosoft 365のパワーを活用しAndroidやiOSなどのプラットフォームやデバイスで閲覧していたとしても、最近使ったファイルを表示する。
また、Windowsは、複数のウィンドウによる柔軟性や、サイドバイサイドでアプリを並べて表示できるスナップ機能を提供することで、好みの方法で仕事ができるように。
Windows11では新たに、Snap Layouts、Snap Groups、Desktopsが導入され、マルチタスクや作業履歴の把握がさらに容易になったとのことだ。
これらの新機能は、ウィンドウを整理して画面スペースの利用を最適化し、必要な情報だけを視覚的に美しいレイアウトで表示するために設計されており、生活のさまざまな局面に合わせて別々のデスクトップを用意し、好みに合わせてカスタマイズできる。
大切な人ともっと速くつながる方法
自分の好きなものに近づくためのもう一つの重要な要素は、大切な人たちの近くにいること。この18カ月は、デジタル世界でどうすれば人々と有意義なつながりが持てるのか、新たな行動が模索された。
今後、より対面のやり取りに戻るようになったとしても、どこにいても人と人が容易につながることの重要性は変わらず、使用しているデバイスやプラットフォームがその障壁であってはならないという。
Windows11では、Microsoft Teamsのチャットがタスクバーに統合。
Windows、Android、iOSなど、プラットフォームやデバイスを問わず、どこにいても、テキスト、チャット、音声、ビデオで連絡先の相手と瞬時につながることができるようになる。
相手がTeamsアプリをダウンロードしていなくても、双方向のSMSで接続することができるという。
また、Windows11では、Teamsによって友人や家族と自然とつながることができるようになり、タスクバーから、瞬時にミュートやミュート解除を行ったり、プレゼンテーションを直接始めたりできるようになった。
最高のPCゲーム体験を提供
Windows11はゲーマーにも最適なプラットフォームであるという。
ゲームは、常にWindowsの基本的な要素の1つ。現在、世界中で何億人もの人々がWindowsでゲームを楽しみ、遊びを通じて愛する人や友人とのつながりを見出している。
Windows11は、システムのハードウェアの可能性を最大限に引き出し、最新のゲームテクノロジを活用。高いフレームレートで息を吞むような没入感のあるグラフィックスを可能にするDirectX12Ultimate、ロード時間を短縮し、より精細なゲームの世界を実現するDirect Storage、より鮮やかな色を提供し、魅惑的なビジュアル体験をもたらすAuto HDRなどがある。
ハードウェアの互換性を重視するマイクロソフトのコミットメントに変わりはなく‐Windows11は、ユーザーの気に入ったPCゲーム用アクセサリーや周辺機器をサポート。
Xbox Game Pass for PCまたはXbox Game Pass Ultimateにより、ゲーマーは、継続的に追加されている100タイトル以上の高品質なPCゲームにアクセスでき、PCでもコンソールでも一緒にプレイする仲間を容易に見つけることができるとのことだ。
重要な情報をもっと早く入手する方法
Windows11では、AIによりパーソナライズされた新しいフィードであるウィジェットや、クラス最高のブラウザパフォーマンスを提供するMicrosoft Edgeにより、気になるニュースや情報により早くアクセスできる。
現在、人々はニュースや天気、通知を確認するためにスマホを手に取ることが多くなっているが、これからは、同じように厳選された情報をデスクトップから直接見ることができるようになる。
パーソナライズされたフィードを開くと、作業の邪魔にならないよう、ガラスのように画面上をスライドして表示される。
ウィジェットは、パーソナライズされたコンテンツを提供するためのWindows内の新たな領域をクリエイターやパブリッシャーに提供するという。
マイクロソフトの願いは、グローバルブランドでもローカルのクリエイターでも、消費者とクリエイターの両方が恩恵を受けられるような活気のある情報経路を提供することであるとしている。
お気に入りのアプリケーションやエンターテイメントが集まった新しいMicrosoft Store
新しいMicrosoft Storeでは、見る、作る、遊ぶ、働く、学ぶためのアプリケーションやコンテンツが提供される。高速性を追求するために、美しくシンプルなデザインを採用。
これまで以上に多くのアプリケーションを提供することに加えて、アプリケーション、ゲーム、番組、映画などのすべてのコンテンツを、厳選されたストーリーやコレクションに基づいて検索しやすく、発見しやすくしているとのことだ。
Microsoft Teams、Visual Studio、Disney+、Adobe Creative Cloud、Zoom、Canvaなど、業界をリードするサードパーティ製アプリケーションも間もなくMicrosoft Storeに登場。
これらはすべて、楽しみ、刺激を受け、つながるための素晴らしい体験を提供するという。また、セキュリティとファミリーセーフティの観点から審査済みのため、安心してアプリをダウンロードできる。
なお、今回初めてAndroidアプリをWindowsで提供する、ということをマイクロソフトは発表した。
今年の後半から、Microsoft StoreでAndroidアプリを検索し、Amazon Appstore経由でダウンロードできるようになるという。PCから、TikTokで動画を撮影して投稿したり、Khan Academy Kidsを使ってバーチャル学習したりすることができるようになる。
同サービスについては、今後さらに詳しく紹介していくとし、Intel Bridgeテクノロジを使用した、Amazonそしてインテルとのパートナーシップも発表されるという。
Windows11は、対象となるWindows10搭載PCでの無償アップグレードによる提供が開始され、今年のホリデーシーズンから出てくる新しいPCにも搭載される。
現在使用しているWindows10搭載PCがWindows11の無償アップグレードの対象かどうかを確認するには、Windows.comにアクセスして、PC Health Checkアプリをダウンロードする必要がある。
また、ユーザーが購入するWindows10PCがWindows11へのアップグレードに対応できるよう、販売パートナーと協力していくとしている。
無償アップグレードは、対象となるWindows10 PCに対し、今年のホリデーシーズンから2022年内にかけて、順次適用する予定。来週には、Windows11の初期ビルドをWindows Insider Programで公開するとのことだ。