ANA、持続可能な社会の実現と企業価値向上に向けた活動を推進 SDGs達成へ

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ANAグループでは、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指し、「環境(Environment)」、「社会(Social)」、「ガバナンス(Governance)」に配慮したESG経営を推進している。

ESGをより身近なものとして利用者とともに活動を推進していくにあたり、新たに「ANA Future Promise」のスローガンのもと、一体感のある取り組みに発展させ、SDGsの達成を目指すとのことだ。

新型コロナウイルスの影響による航空需要の変化および人々の生活様式や関心が変容する中、私たちの提供する商品・サービスにも「ESG」「衛生・清潔」「ユニバーサル」等の要素を強化し、日々の業務や行動の中で主体的に実践していくとしている。

「Future(未来)」、「Promise(約束)」という言葉のとおり、ANAグループの未来に向けたコミットメントが表現されている。

グループ経営理念である「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」を体現し、ANAグループが社会から必要とされる企業であり続ける、その想いを込めて地球を手でやさしく支えるイメージで表現しているとのことだ。

ANAグループにおける主な取り組みについては以下。

航空機から排出されるCO2の削減

航空機の技術革新およびオペレーション上の改善
●燃費効率に優れたボーイング787型機をはじめとした最新鋭の航空機を積極導入
●燃費効率の良い飛行ルート・巡航高度や上昇・降下方式の選択、機体・搭載品の軽量化、 地上走行時に片方のエンジン停止、定期的なエンジン洗浄による燃焼効率向上等、運航の 各段階における環境に優しいオペレーションへの取り組み

SAF(持続可能な航空燃料)の活用
●2011年:ユーグレナと連携し、国内産SAF製造の開発協力に参画
●2019年:LanzaTech社(米) と将来的なSAF購入に合意
●2020年:NESTE社(フィンランド) と中長期的な戦略的提携について覚書を締結、本邦航空会社で初めて日本発の定期便にSAFを使用し、サプライチェーンを構築
●2021年:NESTE社より商業規模のSAFを調達、7月より羽田・成田発の定期便に使用予定
※排出権取引制度等も適宜活用

IR・財務

事業活動におけるESGのさらなる推進を目指し、サステナビリティ・リンク・ボンドの発行
●2018年度:グリーンボンド、2019年度:ソーシャルボンドを発行
●さらなるESG経営の推進を目的とし、今年度はESGの重要課題への取り組みが反映されるSustainability Performance Targets(SPTs)を設定したサステナビリティ・リンク・ボンドを発行
設定した4つの目標達成の指標(SPTs)の2つ以上が未達成の場合は、環境・社会的活動に取り組む法人・団体等に寄付を行い、自社のESGへの取り組みに加え追加的にポジティブなインパクトを創出予定

資源

機内食容器を環境に優しい素材へ変更、脱プラスチックを加速化
●日本の航空会社で初めて国際線エコノミークラス機内食の主菜容器をプラスチック製から植物由来のバガス素材(サトウキビ精製工程における残量由来)に切り替え(8月より順次変更)。
バガス素材に変更することにより、使い捨てプラスチック使用量の約3割の年間約317トンの削減を実現

環境保全

環境サポートへのマイル寄付
●沖縄県恩納で取り組んでいるサンゴの保全活動において環境省が定める「環境月間」である6月にサンゴの保全活動を支援するANAマイレージクラブ会員よりマイルの寄付を承る環境サポートマイルの募集を毎年実施

人権

航空機を利用した人身取引の防止
●全客室乗務員を対象に人身取引防止にかかわる教育を実施、機内で人身取引の可能性が疑われる事例を発見した際に、 地上への通報を行う運用を実施
●関係各所(官庁、国連機関等)からの協力のもと、人身取引防止セミナー等の啓発・啓蒙活動を積極的に展開

ユニバーサル

「ユニバーサルなサービス」の推進
●「すべてのひとに優しい空」というスローガンのもと、すべての利用客が空港や飛行機をストレスなく利用できる「ユニバーサルなサービス」の提供推進
●利用客の困りごとに寄り添い、新技術を積極的に商品・サービスに導入するとともに、グループ全社員に「ユニバーサル」に関する理解と気づきを促すための社内教育を展開
●特別支援学校向けの出張授業「ANAそらぱす教室(搭乗支援教室)」等を開催、ハード・ソフトの両面から、すべての利用客のあんしんと利便性向上に努める

衛生

衛生・清潔な環境・サービスの提供
●すべての利用客にあらゆるシーンにおいて、あんしんで清潔な環境・サービスを提供することを約束し、利用客とANAグループ社員双方の安全を守っていく取り組み「ANA Care Promise」を推進
●英国の航空会社評価機関SKYTRAX社の衛生・清潔に関する世界最高評価「5スター」認定をアジアの航空会社として初めて獲得(2021年3月)

地域創生

地域創生の取り組み
●他企業、NGO・NPO、自治体などと連携し、長期的な需要開拓を目指すとともに、安全・安心な観光地情報を発信することで、ニューノーマル時代における観光振興を通じた地域経済の活性化に貢献し、航空輸送に留まらない各種リソースを活用した社会課題の解決と社会貢献活動を通じて地域創生に貢献

今後、ANA Future Promiseのスローガンやロゴを活用し、ウェブ等を通じて、ANAグループの取り組みを分かりやすく紹介していく予定であるとのことだ。

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