ファーストリテイリングは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とともに、新型コロナウイルス感染症の深刻な影響が続く世界の故郷を追われた人たちへの支援として、ユニクロの「エアリズムマスク」約200万枚を、アフガニスタン、イラン、バングラデシュ、パキスタン、ミャンマーの5カ国の難民・国内避難民に追加寄贈すると発表した。

先行して、2月末から南米・中東5カ国への寄贈を進めている約100万枚と合わせ、計約300万枚のエアリズムマスクは、UNHCRを通じて、特に脆弱な環境にある難民の子どもたちを中心に配布されるという。

ファーストリテイリングはまた、新型コロナウイルス感染症の影響により教育機会が奪われた難民・国内避難民の子どもたちへの支援を含む新型コロナウイルス感染症対策のため、10万米ドルをUNHCRに寄付するとのことだ。

さらに、6月17 日にユニクロのサステナビリティウェブサイト上で「世界難民の日特設ページ」を開設、あわせて、世界22の国と地域のユニクロ事業を通じて、SNS上で世界の難民の状況やUNHCRとのパートナーシップについて利用者に広く知ってもらうための発信を実施するとしている。

ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 柳井正氏は「私たちは、UNHCRとの10年におよぶパートナーシップを通じて、難民が世界で最も脆弱な立場に置かれた人々であることを理解しています。そして、難民への支援を継続する責任があると考えています。グローバルで展開するアパレル企業としての強みを活かしたエアリズムマスク300万枚の支援が、難民の方々の健康を守り、生活の再建に役立つことを願います。」とコメントしている。

世界各地で紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民の多くが、医療・公衆衛生のサービスが十分でない環境での暮らしを強いられているという。

未だワクチン接種も十分行き届いていない状況下で、難民キャンプや都市部の密集した空間での生活には高い感染リスクがあるとのことだ。

今回、感染症対策の中でも特に、子ども向けの小さなサイズで、洗濯して繰り返し使えるマスクが不足していることから、ファーストリテイリングは、ユニクロの「エアリズムマスク」を寄贈するに至ったとしている。