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大日本印刷(以下、DNP)は、「持続可能な開発目標(SDGs)」にも挙げられている社会課題の解決に向けた企業の活動を支援するため、主体的な対話による課題解決型授業である「プロジェクトベースドラーニング」のカリキュラムを構築し、国内外の子どもたちに授業やワークショップとして提供することで、新たな意識の変容を促す次世代育成サービスを開始すると発表した。
同サービスの一環として、DNPは5月29日・30日に開催された「日比谷音楽祭2021」のコラボレーションイベントとして、タイと日本の子どもたちが音楽を通して交流するオンラインイベント「Asia Music Party」を実施。
背景とサービスの概要
企業・団体において、SDGsにも挙げられている社会課題の解決に向けた動きが活発になっており、こうした動きについて情報発信し、次世代育成やブランド価値向上につなげたいというニーズがあるという。
DNPは、こうしたニーズに応えて、企業の活動内容を教材とし、教育機関と連携して子どもたちに授業やワークショップを提供する次世代育成支援サービスを開始。
子どもたちが主体的に考え、自ら行動を起こすことを促す「プロジェクトベースドラーニング」を採用すると同時に国内外の子ども達をオンラインでつなぐことで、持続可能なより良い世界を構築する真の国際人として育成するきっかけ作りにつなげていくとしている。
なお、サービス開始に先立って、アジアの小学校における衛生に関する啓発施策(国内の日用品メーカー)などで利用され、成果が得られたと報告。
サービスの特徴
●子どもたちが受け身になりがちな“一斉授業”ではなく、主体的に考える「プロジェクトベースドラーニング」のプログラム。
課題に対し、主体的に考えて、企業・団体が子ども達とともに解決策を導き出し、行動について検討するので、SDGsの基本行動である「知る」「考える」「行動する」につながりやすく、企業の施策との親和性も高くなるという。
●東南アジアの約3,000校の小学校とDNPの独自のネットワークを活用し、日本と海外の子どもたちをつなぐプログラムとすることで、グローバル人材の育成を支援。
●企業は、自組織の社会貢献活動を通じて子どもたちに主体的な学びを提供することで、ブランド価値の向上につなげるとともに、社会や子どもたちと一緒に社会課題の解決に取り組むことができる。
●コンテンツホルダーと連携し、企業の取り組みを、絵本・アニメ・音楽等のコンテンツと組み合わせてわかりやすく子どもたちへ提示し、企業のイメージの向上につなげることも可能。
●DNPは全体のコーディネイト及び学校等の国内外の場の提供を行う。学校での進行管理およびカリキュラム制作については、パートナー会社と連携して行うとのことだ。海外学校のアレンジをスタディオティガが、国内学校のアレンジとカリキュラム制作協力をラウンドテーブルコムが担当。
日比谷音楽祭2021コラボイベント「Asia Music Party」について
DNPは、国や地域の境、音楽ジャンルの違い、世代の差、障がいの有無、経済格差などの“さまざまなボーダー”からの解放を標榜し、参加費無料で、楽しみ方も自由という日比谷音楽祭の趣旨に賛同し、2019年の第1回から協賛している。
今回DNPは、次世代の人材育成サービスで培った独自のネットワークとノウハウを活用し、タイと日本の子どもたちをオンラインでつなぎ、音楽を通してコミュニケーションを深めるイベント「Asia Music Party」を5月23日に開催。
同イベントでは、自宅等のPCやスマートフォンからリモートで参加した日本の子どもたちに向けて、タイの楽団が、タイの伝統音楽「モーラム」を披露するとともに、楽器の説明や踊り方のレクチャーなどを行い、歌や踊り、文化を伝えたという。
日比谷音楽祭の公式YouTubeチャンネルプロデューサーである、たなしん氏をゲストに迎え、タイの伝統音楽を楽しみながら、互いの国の音楽や文化について質問しあうなど、子どもたちは画面越しで交流を深めたとのことだ。
また、参加した子どもたちに向けて、同プログラムの修了証として、ブロックチェーン技術を活用したデジタル証明書を発行。
なお、同イベントは映像プログラムに編集され、U-NEXTで無観客配信された日比谷音楽祭2021内のチャンネルで配信されたとのことだ。