KabuK Styleは、凸版印刷と2021年4月に資本業務提携を行ったと発表した。
KabuK Styleが提供している「HafH」は、毎月定額で世界中の宿泊施設に滞在することができるサービス。
2021年5月末現在、36の国と地域、515都市の809拠点(ホテル、旅館、ゲストハウスなど)を定額で利用することができるという。ホテルを始めとする宿泊施設の定額化により、ワーケーションや多拠点居住などの新しいライフスタイル・ワークスタイルを提案しているとのことだ。
また凸版印刷は働き方改革を推進する上で欠かせないITサービスにおける個人情報保護・認証機能の共通基盤プラットフォーム「My Anchor®」や、自分の集中状態を可視化できる脳波デバイス「b-tone™」などを提供している。
同提携により、凸版印刷が提供している「My Anchor®」を始めとするセキュア領域の技術・ノウハウと、KabuK Styleが提供しているサービスを掛け合わせ、ワーケーション支援などによる働き方改革を支援するとともに、「b-tone™」を活用したワーケーションの効果測定など、様々な共同事業を通じて相互の事業シナジー最大化を目指すとのことだ。
協業の背景
近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるリモートワークの急速な普及により、今後より一層住まいや職場の多拠点化が進み、さらには、個人に合わせた多様なワークライフバランスの実現も重要課題になっているという。
そのような中、旅をしながら働き、また働きながら休暇を取るなどの「ワーケーション」の考え方が注目されているとともに、新しいワークスタイルの実現にはITリテラシーや、個人情報の管理・保護はますます重要となっているという。
KabuK Styleは、定額で全世界800拠点以上に滞在することのできる「HafH」の運営をはじめ、全国6か所で宿泊施設運営も行うなど、定額制宿泊サービスを核としながら、ワーケーションや多拠点居住など、場所にとらわれずに働くライフスタイル・ワークスタイルを提案・実現してきた。
一方、凸版印刷は多様な働き方改革を推進する上で欠かせないITサービスにおける個人情報保護・認証機能「My Anchor®」や、自分の集中状態を可視化できる脳波デバイス「b-tone™」などを提供している。
同提携により、凸版印刷が提供するセキュア領域の技術・ノウハウと、「HafH」を掛け合わせ、ワーケーション支援などによる働き方改革を支援するとともに、宿泊だけではない様々なサブスクリプション事業の集約を目指し、事業推進を行うという。
今後の事業展開について
・共通情報基盤プラットフォーム「My Anchor®」との連携
「HafH」会員の個人認証(顔認証やマイナンバーカード利用による認証)や生活者情報の一元的な保管と管理を「My Anchor®」を通して実現することで、「HafH」の会員がより安全・安心に様々なサービスを利用できる環境を整備し、「HafH」の会員は自身の情報を自身で管理できるようになることを目指すとのことだ。
・脳波デバイス「b-tone™」を使用し、ワーケーションの効果測定を実施
ワーケーションには、その注目が高まる一方で、企業への導入は足踏み状態が続いているなどの課題があるという。
この課題を解決するために、凸版印刷のサービスである脳波デバイス「b-tone™」を用い「HafH」の宿泊施設におけるワーケーションを想定した実験を開始。ワーケーションによる向上のエビデンスを集め、ワーケーション導入を後押ししていくとのことだ。
・ブランドプロモーション事業の展開
「HafH」の宿泊施設に対し、凸版印刷と提携している製品におけるプロモーションの場を設置。宿泊施設のメディア化をはかるとともに、各施設と親和性の高いメーカー商品を設置することで、ユーザーに製品の価値体験を提供。
今後の目標
凸版印刷とKabuK Styleは両社の知見・ノウハウを融合し、ニューノーマル下における新しい働き方を加速させ、ワーケーションをはじめとした働き方改革を支援していくとともに、宿泊だけではない新しいライフスタイル・ワークスタイルをサポートするサブスクリプション事業の集約による価値提供を目指し事業活動を行うとのことだ。