LINEは、同社グループのLINE Financial Asiaとハナ銀行の子会社であるPT Bank KEB Hana Indonesiaの協業により、オンラインバンキングプラットフォーム「LINE Bank」を2021年6月10日よりインドネシアで提供開始したと発表した。

同国は、LINEの銀行事業にとってタイと台湾に次ぐ3番目の進出先になるという。

LINE Financial Asiaは、Hana Bank Indonesiaと2018年10月に戦略的パートナーシップを結び、株式割当契約に基づき、Hana Bank Indonesiaの発行済株式総数の20%を取得している。

「LINE Bank」は、アジアで有数のモバイルプラットフォームを運営するLINEの技術力と、ハナ銀行の長年の金融ノウハウを組み合わせ、便利なデジタルバンキングサービスを提供していくという。

なお、預金と預入サービスから提供を開始し、インドネシアユーザーの興味やニーズに合わせた様々な金融商品を今後提供していく予定であるとのことだ。

●預金口座
オンライン本人確認(eKYC)により、銀行窓口での手続き無しで預金口座を簡単に開設することができる。また、送金手数料、現金引き出し手数料、月次口座管理手数料が無料。預金や引き出しをすると、「LINE」で自動通知メッセージが届くという。さらに、ハナ銀行のATMからカード無しで現金の引き出しが可能であるとのことだ。

●定期預金
最低預入金額は100万ルピア(約70米ドル)で、少額から預入が可能。リアルタイムで利息の確認もできる。

●デビットカード
LINE FRIENDSキャラクターのブラウン、コニー、サリーがデザインされたデビットカードがあり、4色から選べる。キャッシュバック還元などのキャンペーンも開催している。

●請求書払い
「LINE Bank」のアプリ上で、電話料金、インターネット通信料金、電気代の支払いが可能。

今後は、ローン、パートナーシップローン(事業者ローン)、QRコード決済など多様なサービスをインドネシアのユーザーに提供していく予定であるとのことだ。