産学官18者は、神戸市の新型コロナウイルスワクチン大規模接種会場となっているノエビアスタジアム神戸(以下、ノエスタ)において、接種規模および接種対象者の拡大を見据え、新たな取り組みを行うことを決定したと発表した。

産学官18者は、神戸市、神戸大学、神戸大学医学部附属病院、東京慈恵会医科大学外科学講座、SBCメディカルグループ、楽天ヴィッセル神戸(以下、ヴィッセル神戸)、楽天グループ、楽天メディカルジャパン、I&H、公益社団法人兵庫県看護協会、神戸女子大学、神戸市民間病院協会神戸看護専門学校、独立行政法人国立病院機構神戸医療センター、医療法人神甲会隈病院と、大手前大学、京都橘大学、英ウィメンズクリニック、ドクターズ(以下、ドクターズ)。

楽天ら運営の大規模接種会場「ノエビアスタジアム神戸」累計12,000回以上を達成 新たな取組みも開始

具体的には、今後ワクチン接種世代が下がった際に、小さな子供同伴でも安心して接種を受けれるよう、6月17日より保育士が常駐するキッズスペースを設けるという。

また、接種を受けた市民や接種に携わる医療従事者の方々にノエスタでの接種を楽しめるよう、6月14日よりピッチサイドの散策や撮影ができる企画「ピッチサイドウォーク」を実施。

さらに、6月22日より2回目の接種を完了した人を対象に「ヴィッセル神戸オリジナルクリアファイル」の配布を開始。

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クリアファイルを持っている人は、ヴィッセル神戸の試合のチケットやグッズが当たるキャンペーンに参加できるとともに、試合日に提示するとグッズの10%割引などの特典を受けることが可能。

また、ノエスタでのワクチン接種オペレーションの概要を特設サイトで案内するとともに、ヴィッセル神戸の選手から医療従事者および神戸市民に向けたメッセージ動画を発信しているとのことだ。

同プロジェクトは、産学官連携の大規模ワクチン接種モデルの確立により、一刻も早い新型コロナ問題の克服を目指すもの。

6月11日までに新たに大手前大学、京都橘大学、英ウィメンズクリニック、ドクターズが同プロジェクトに賛同し、医療従事者の派遣などを通じて連携することとなったという。

ノエスタでの接種数は、5月31日に一日あたり約1,000回で開始し、6月11日時点で累計12,000回以上に達した。

6月15日には約2,500回に、その後約5,000回に段階的に拡大するとしている。

今後、連携の強化やより迅速かつ効率的なオペレーションの追求により、さらなる接種可能数の拡大を図り、連携する18者は、一刻も早くワクチン接種を進め、一日も早くコロナ禍が終息するよう、できる限りの連携・協力を行っていく方針を示している。