USEN-NEXT HOLDINGSとアクティベートラボは、ダイバーシティ&インクルージョンの推進のため、共同で開発した新たな人材募集サイト「Career Opportunity For DIVERSITY」をスタートし、「障がい者」と「健常者」を区別しない障がい者雇用、職場環境整備を目指していくと発表した。

「Career Opportunity For DIVERSITY」の目的

USEN-NEXT GROUPは、「障がい者」と「健常者」を区別しない、新たな障がい者採用・求人システムの構築、および職場環境の整備を実現。

USEN-NEXT GROUPの幅広い人材採用

常に幅広い人材からの採用を目指すUSEN-NEXT GROUPは、新たに障がい者専用の求人サイト「Career Opportunity For DIVERSITY」をアクティベートラボと共同開発。

障がい者の雇用から就業環境整備にいたるまでの基礎情報をきめ細かく管理することを可能とし、あらゆる母集団から必要な人材が発掘され、適材適所で能力を発揮できる真のダイバーシティ&インクルージョンを実現する企業へさらに一歩前進したという。

障がい者雇用の実勢

日本の障がい者雇用は2018年で82万1,000人。過去10年で倍増し、着実に進んでいるとも言える一方、就労可能障がい者人口約870万人に対し、就労率は健常者に比べ格段に低い状況であるとのことだ。

障がい者からは「自分の障がいの説明だけで面接時間が終わってしまう」、「ITを使って情報を集めるにも、障がい者のために情報が集約されているサイトなどほとんどない」といった声が寄せられている。

自ら後天性障がいを持つCEOが開発

アクティベートラボ代表である増本 裕司は、USEN在職中、脳出血による右半身麻痺を患い、休養のため退社。

その後、障がい者にとっての「目に見えないハードル」を解消すべく、障がい者向けコミュニティサイトの構築や、障がい者にとっての『デジタルディバイド』(情報格差)を解決するシステム開発を行う事業を立ち上げたという。

「Career Opportunity For DIVERSITY」の概要

応募者はUSEN-NEXT GROUPの RECRUITサイトの、Careerページにあるリンクボタンから「Career Opportunity for DIVERSITY」ページに遷移すると、障がい者情報の入力画面が表示される。

障がい者専用、というだけでなく、「身体」「精神」「発達」「知的」の障がいの大きな4つの区別で入口を分けることで、個々に異なる事情を持つ障がい者のニーズに答えるとのことだ。障がい者自身が開発したしシステムならではの配慮であるという。

身体障がい者は、アクティベートラボが特許を持つ「ブイくん」というシステムで当事者情報を入力。そのほか、精神、発達、知的障がい者も簡単なフォームで、障がいに関する細かい情報が素早く入力できる。

基礎情報入力後、応募者にはUSEN-NEXT GROUPの求人全体から応募可能なものをピックアップして提示。人事側には、その応募者に必要な配慮情報が提示されるとのことだ。

「ダイバーシティ&インクルージョン」と「新しい日常」に対応した職場環境の構築

新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートワークを中心とした業務環境に整備が一段と進み、この傾向は感染終息後も変わらないと推測され、障がいを持つ人にとっては自身のスキルをより生かすチャンスの拡大と言えるという。

このプログラムにより、障がい者も健常者と同じように適材適所で配属することが可能になり、業務効率化、離職率低下にも大きく寄与すると考えているとのことだ。