着用型ロボットを開発・販売するATOUNのパワードウェアが、近鉄グループの近畿配送サービスの協力のもと、ビルとして日本一の高さを誇る「あべのハルカス」の館内物流で運用されると発表した。
国内の大型複合商業施設としては初めてのことだという。
「あべのハルカス」には、企業オフィスに加えて、日本最大の売り場面積を有する近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店や、大阪マリオット都ホテルも入居しており、荷物の取り扱い量が多いのはもちろん、種類や形状も多岐にわたるという。
こうした状況に配慮して、今回の運用では、腰をサポートするATOUN MODEL Yと、腰と腕をサポートするATOUN MODEL Y + koteの両方を活用し、作業者の身体的負担の軽減に取り組むとのことだ。
腰のアシストは着用者の腰の動きをセンシングし、腰のモーターの力でサポート。
腕のアシストは、重量物を持つ動きを指先に取り付けたセンサーで感知し、肩付近のモーターによってパワーを調節しながらワイヤーを巻き上げ、手首を引き上げることで実現。
フレームレスで人の自由な動きを妨げず、現場の多様な作業に対応しているとのことだ。
今後、今回の運用による効果を測定し現場に即した更なる提案にもつなげていく予定としている。