Hondaは、世界の自動車産業を取り巻く急激な環境変化へ対応するため、四輪車のエンジンやミッションの部品を製造するパワートレインユニット製造部(栃木県真岡市)における生産を2025年中に終了することを決定したと発表した。

パワートレインユニット製造部は、エンジンバルブの生産からスタートし、クランクシャフトやドライブシャフトなど生産部品を拡大し、Hondaのパワーユニット生産に貢献してきた。

一方、海外生産の拡大にあわせてパワーユニット部品の現地調達が進んだことによる日本からの供給量の縮小および駆動系の構造変化に伴う生産品目の減少などにより、生産体制の見直しが必要となっていたことから、今回の決定に至ったとのことだ。

同社は、2017年10月、グローバルにおける四輪車生産体制の見直しを発信、「生産配置と生産能力の適正化」を推進している。

部品生産領域においても、生産する部品を共用化し、最適な生産アロケーションを展開することで、これまで以上に生産効率を高めた「強いものづくり」を実現。

Hondaは、取り巻く環境が刻々と変化する中、既存事業における選択と集中を着実に実行し、変化する事業環境に、柔軟に対応できる体質をつくることで、新たな分野への対応を加速していくとしている。