旭化成は、カーボンニュートラルに向けた方針を新たに定めたことを発表した。

2050年:カーボンニュートラル(実質排出ゼロ)を目指す
2030年:GHG排出量の30%以上の削減を目指す(2013年度対比)

同社グループはこれまで、売上高あたりのGHG(温室効果ガス)排出量(排出原単位)の削減を目標としていたが、カーボンニュートラルへの道筋をより明確にするため、排出「絶対量」削減の目標に改めたとのことだ。

また、4月には社長直轄のプロジェクトとして「グリーンソリューションプロジェクト」を発足させ、社会のカーボンニュートラルに向けた新たな事業創出の検討を開始したという。

同社は、自社事業活動で排出されるGHG量の削減、事業/技術による社会のGHG量削減への貢献の両面で、地球温暖化問題にグループを挙げて取り組んでいく方針を示している。

COVID-19の感染拡大により世界レベルで経済・社会活動が停滞したにもかかわらずGHGの排出量は大きく減少せず、その後活動再開により再び増加に転じた事実は、地球温暖化対策の難しさを一段と明らかにしており、取り組みをさらに加速させる必要があると考え、今回カーボンニュートラルに向けた方針を新たに定めるに至ったとのことだ。