8割以上が生理休暇を利用したことがないキャリア転職センター、生理休暇の実態に関する調査を実施

東晶貿易が運営するキャリア転職センターでは、「生理休暇の実態に関する市場調査」を実施し、結果を発表した。

今回は2,400人の女性に対し、生理休暇の利用有無や生理休暇は労働基準法に定められていることへの認知など、生理休暇の実態についての調査を行ったという。

生理休暇は労働基準法に定められているため、どの会社でも利用できる制度であるが、約6割の女性が「労基法に定められていることをしらなかった」という結果がわかったという。

また、ただ制度がないと認識していることで利用できないわけでは無く、多くの要因で辛くても休むことができない女性がいることが浮き彫りになる結果となった。

■「生理休暇の実態」に関する調査結果の概要

■Q1：社会人になってから「生理休暇」を利用した経験はありますか？

今回、全国の20歳～59歳の2,400人の女性に対し、｢社会人になってから生理休暇を利用した経験があるか」を調査したところ、あると回答したのは16％（382票）、ないと回答したのは84％（2,018人）と、約8割以上の女性が生理休暇を利用したことが無いという結果に。

■Q1-1：生理休暇を利用したことがあると回答した人の内訳

今回の調査ではさらに、「生理休暇を利用したことがある」と回答した382人に対して、「生理休暇は有給・無給のどちらであったか」を調査。

有給と回答をしたのは80％（304票）、無給と回答をしたのは20％（78票）という結果となった。

■Q1-2：生理休暇を利用した経験がないと回答した人の内訳

次に、生理休暇を利用したことがない2,018人の女性に対して、「ただ利用したことが無いだけ」なのか「そもそも会社に生理休暇の制度がない」のかを調査。

「ただ生理休暇を利用したことがない」と回答は51％（1022票）、「そもそも会社に生理休暇の制度がない」と回答したのは49％（996票）という結果になりました。

■Q2：生理休暇が、労働基準法第68条に定められていることを知っていますか？

今回の生理休暇の実態の調査を行う前に、独自でヒアリングを行っていたところ、「会社に生理休暇の制度がない」という回答が多く見受けられた。

しかし生理休暇は、労働基準法第68条に定められており、会社は社員が生理休暇を請求した場合は、就業をさせてはいけない決まりがあるという。

2,400人の女性に対し調査を行ったところ、「知っている」との回答は41％（996人）、「知らなかった」との回答は59％（1,404人）と、女性の約6割は生理休暇が労働基準法によって定められていることを知らなかったという結果に。

今回、市場調査に加えて独自のヒアリングを進めていく中でも、「生理休暇は福利厚生が充実している企業の休暇制度の一環」というイメージを持つ人が多いことがわかったとのことだ。

■Q3：現在の就業先で生理休暇を利用することはできますか？

生理休暇が労働基準法に定められていることへの認知の質問の後に、就業先において利用することができるかの調査を実施。

結果として、「生理休暇を利用できる」は27％（645票）、「利用できない」は31％（738票）、「わからない」は42％（1,017票）ということがわかった。

さらにＱ3の質問で「現在の就業先で整理休暇を利用できる」と回答した645人の女性に、「生理休暇は有給・無給のどちらでの取得となるか」を調査。

■Q4：就業先の生理休暇は有給or無給のどちらですか？

調査の結果、有給は68％（440票）、無給は32％（205票）という結果に。

つぎにＱ3の質問で「現在の就業先で整理休暇を利用できない」と回答した738人の女性に対し、なぜ利用できないのかの調査を実施。

■Q5：生理休暇を利用できない理由は？

結果として、「生理休暇の制度がない」には475票、「利用しづらい雰囲気がある（嫌味を言われる・雰囲気）」には223票、「利用しようとしたが、上司や労務に断られた」「その他」が同率で20票という結果になったという。

■「Q5：生理休暇を利用できない理由」に寄せられたコメント

■調査概要
アンケート内容：生理休暇に関する実態
調査期間：2021年5月13日～5月19日
調査対象：2,400人の女性
調査エリア：全国