トリドール、クラボウと「環境配慮型ユニフォーム」開発 丸亀製麺などに導入へ

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トリドールホールディングス(以下、トリドールHD)は、倉敷紡績(以下、クラボウ)と共同で労働環境と自然環境に配慮したユニフォームを開発した。

トリドールHDは、同ユニフォームを5月下旬より丸亀製麺や国内グループ業態の一部店舗に順次導入するとしている。

トリドールHDとクラボウは、自然環境に配慮するとともに、従業員が安心・安全そして快適に働けてこそ利用客への新しいサービスが生まれるとの考えが一致したため、従業員の労働安全衛生向上と環境負荷低減の観点からユニフォームの共同開発を行うに至ったとしている。

同企画はトリドールHDとクラボウの他に、ユニフォームのプロデュース事業を行うタイコーコーポレーション、クラボウのグループ会社であるクラボウインターナショナルの参画を得たことでオリジナルユニフォームが実現。

トリドールHDとクラボウは丸亀製麺の実店舗で同素材の着用試験を行い、実際の厨房での汚れ検証と改良を重ね、トリドールHD向けの新しいユニフォーム(通常タイプと電動ファン付きタイプの2種類)を共同開発。

通常タイプは、丸亀製麺の厨房で発生する汚れを研究し、独自加工を施したことで、食品油や天ぷら粉などの汚れ、醤油や天つゆといった水溶性の汚れもつきにくく、洗濯時に落ちやすい防汚性能を新たに付与。

家庭洗濯100回、工業洗濯50回後も防汚性を維持しており強力な洗濯耐久性能を維持するという。

電動ファン付きタイプは、クラボウの防汚加工素材「ソイルスウィープ」に電動ファンを搭載したユニフォーム。

後ろ身頃にファンを付け、裾の方向から首元へ風を誘導する通気空間を立体的に形成することで、ユニフォームの中に取り込まれた外気がユニフォーム内を通り襟から排気され、熱を逃がす。

サーモグラフィでの温度試験を行った結果、着用初期と比べ、30分後には身体の前身の表面温度で約-3℃の効果が確認されたとのことだ。

また、ファンを回すバッテリーの重量も一般的なバッテリーに比べ約50%の軽量化を実現し、装着時や作業時の負担も軽減。

電動ファン付きタイプは、夏場の暑さ対策にも効果が見込めることから、トリドールHDではまず電動ファン付きタイプを「丸亀製麺」および「豚屋とん一」、「とりどーる」、「長田本庄軒」の一部店舗で、5月下旬から先行導入するとのことだ。

また、今後はトリドールグループの他の外食店への展開も積極的に推進し、トリドールHDとクラボウは引き続きユニフォームの改善を通じて店舗従業員の働きがい向上を目指し、利用客の満足度向上にもつなげる取り組みを継続していく方針を示している。

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