LIFT Aero Designは、未来の飛行機用のシートコンセプト、PARADYM(パラダイム)、を発表した。

PARADYMは「長距離の飛行機はどう進化していくべきか」という疑問に答えるキャビンレイアウト、工業デザインとスタイリングだとしている。

3席x3席のレイアウトで、シート幅が通常の43〜45cmではなく51cmになるため、「10時間フライトには窮屈過ぎる」から「中央の席でも快適」に変えるという。

PARADYM(パラダイム)の特徴として以下を挙げている。

• 乗客間のひじ掛けの数も通常の1本ではなく2本になり、個人用空間のコントロールが良好に。
• フルラップヘッドレストが頭部をしっかり包み、プライバシーも向上。 
• 座席底部のクッション先端部分を持ち上げると、3席で今までにない長さ175cmの快適ベッドに。
• クラスがパーティションやカーテンで区切られるのではなく、機内のどの列でも「エコノミー」、「プレミアムエコノミー」、あるいは全く新しいカテゴリーの「プレミアムエコノミーフラット」、として販売可能

PARADYMは航空機の経済性向上の波に乗り、幅広シングルアイル機体を念頭に、快適で柔軟性に富む座席配置を通じて、航空会社がコスト削減とともに収益機会の最大化を図ることが可能としている。

なお、世界のお気に入り都市にインスパイヤーされたシートスタイリング、PARADYMワールドカラーズというコレクションも発表。

2021年春から夏にかけて発表予定で、最初の目的地はTYO(東京)とのこと。

ヘッドレストのレザーカバーには、東京の街路図の一部をランダムに組み合わせてプリント。これは東京の街を探索したときに果てることなく新たな発見が訪れることを象徴しているという。

座席の生地やプラスチックは部位によって質感がいくつかに異なり、これはこの都市の物理的な環境、食文化、ファッションその他を特徴づける多種多様な層を比喩的に表現したものだとしている。