クックパッドは、食育を推進するために国が定めている6月の「食育月間」に向けて、子育て世帯の食育に対する意識や実態を測るため、2歳〜12歳の子を持つ親1,756名を対象に「家族で楽しむ食育調査」を実施。調査結果を発表した。

■調査結果サマリー
・96.5%の親が「食育に関心がある」と回答
・60.3%が「家庭で食育を行いたいと思っているができていない」と回答
・できていない理由の上位は「十分な知識がない」、「時間がない」、「やり方がわからない」

■同調査の実施背景

近年、偏った栄養摂取、朝食欠乏などの食生活の乱れや肥満・痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化しているという。

こうした問題を解決するため、2005年に食育基本法が、2006年には食育推進基本計画が制定。今後、食育を推進していくために、基本計画の中で毎年6月を「食育月間」とし、毎月19日が「食育の日」と定められたとのことだ。

子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、学校や地域社会においても積極的に食育に取り組んでいくことが重要となっているという。

「毎日の料理を楽しみにする」をミッションに掲げる同社でも、食をテーマにした絵本の読み聞かせを通じて、子どもたちに料理の楽しみを伝え、健康な心身を育む幼児向け食育絵本サービス「おりょうりえほん by cookpad」を2019年5月に提供開始。

忙しい家庭でも普段の読み聞かせの中で食育を実践しやすくなるための支援をしてきた。

今回同社では、食育に対する意識が高まる6月の「食育月間」に向けて、子育て世帯の食育に対する意識と家庭における食育の実態を把握し、より良いサービスを展開するために調査を実施。

■調査結果詳細

調査結果①:96.5%の親が「食育に関心がある」と回答

まず食育に関心があるか聞いたところ「関心がある」と回答した人が96.5%(「関心がある」45.7%+「どちらかといえば関心がある」50.8%)、「関心がない」と回答した人が3.5%(「どちらかといえば関心がない」3.2%+「関心がない」0.3%)となった。

一方で、農林水産省が全国20歳以上を対象に調査した「食育に関する意識調査」では、食育に「関心がある」と回答した人は83.2%。

子育て世帯の親に限定した同調査が13.3ポイント高い結果となり、子育て世帯の食育への関心の高さが伺えたとしている。

調査結果②:60.3%が「家庭で食育を行いたいと思っているができていない」と回答
理由の上位は「十分な知識がない」「時間がない」「やり方がわからない」

次に「家庭で子どもに対して食育を行っているか」を聞いたところ、「既に行っている」と回答した人が31.6%、「行いたいと思っているができていない」と回答した人が60.3%、「行っていない」が8.1%(「行っていない」6.3%+「食育について考えたことがない」1.8%)となった。

やりたいと思ってもできていない理由について尋ねたところ、「自分自身(親)に十分な知識がない」選んだ人が一番多い55.9%、ついで「時間がない」が39.5%、「そもそも食育のやり方がわからない」が37.5%と続いたとのことだ。

調査結果から子育て世帯のもつ食育に対する高い関心、そして家庭で食育を行いたいと思っているにも関わらず、親自身が食育知識に自信がなく子供に伝えることができずにいる、また時間がなく実施できていないという実態が浮き彫りになったとしている。

【家族で楽しむ食育調査 概要】
調査期間:2021年4月24日〜5月10日
調査対象:2歳〜12歳の子を持つ子育て世帯の親1,756名
調査方法:インターネット調査