清水建設は、全従業員・派遣社員へ対して多様なコミュニケーション機能を備えた業務用スマートフォン約1万4千台の配付を完了したと発表した。

この配付は、全社デジタル戦略に基づく内線電話環境整備施策の一環として進めてきたものだという。

刷新された内線電話環境の下、同社勤務者全員が時間と場所にとらわれず業務を遂行することが可能になるとしている。

配付した業務用スマートフォンは、在宅勤務をはじめとする多様な働き方やBCPへの対応を想定し、コミュニケーション機能を充実させていることが特徴。

主な搭載機能は、オリジナルの音声通話・データ通信機能はもとより、全勤務者の電話番号検索、社内メール、イントラネット閲覧、安否確認、メッセージング、テレビ会議対応等。

また、コミュニケーション機能の他に、施工管理を効率化する各種検査アプリなども搭載。

業務用スマートフォンの配付に伴い、これまで本社や各支店に設置していた固定電話対応の内線電話設備も一斉更新し、スマートフォンと連携可能な環境を整備したという。

この連携により、固定電話にかかってきた電話をタイムリーに、かつ当事者の居場所を問わず、スマートフォンへ転送することが可能となり、固定電話は1人1台からグループ(課)1台体制に移行。

こうした取り組みは通信関連コストの削減にも寄与するとしている。

例えば、スマートフォン契約を一本化したこと、固定電話のグループ1台体制への移行にともないレイアウト変更時の電話移設作業が軽減されること、内線電話設備の小型化により更新時の費用を抑制できることなどから、年間で通信関連コストを1億円以上削減できる見込みを示している。

なお、業務用スマートフォンの配布にあたってはNTTドコモの協力を得たとのことだ。

同社は引き続き、全社デジタル戦略のもと、業務の一層の効率化を目指し、デジタルツールの活用を推進していくとしている。